兵庫丹波の森協会では、「地域再生を担う人づくり支援調査」(国土交通省)により、恐竜化石を活かしたまちづくりの人材育成を進めています。2月5日、「つばさプロジェクト」代表の越道正芳氏を迎えて、「都会と田舎をつなぐプロジェクト研修会」が開催されました。その”実践講座”として、2月24日、「室生・里めぐり」が実施され、丹波地域に住む21名が宇陀市室生区(旧室生村)の”普通の田舎でも、都会の人には新鮮な”4つのスポットを訪ねました。
Photo:多山酒造の母屋と庭
「里めぐり」は、大阪市内から旧室生村にIターンした江本さんが自宅で開いた「切り絵の展覧会」に多くの見学者が訪れたことから、これを室生村に拡大できないかと始まり、約25軒の参加のもと、秋の3日間を中心に開催されているものです。最初の訪問地「多山酒造」は、2年前に酒造をやめましたが、得意さんの要望で、地域の酒を集め、通販などで販売しています。広い庭に面した旧酒蔵で、女主人のお話を聞きながら、試飲などを楽しみました。
Photo:日本酒の試飲
次は、農家民宿「B&Bにしみね」 都会の子どもを自然豊かな村で遊ばせてやりたいとの思いから民宿をはじめ、約20年前から現在のスタイルに変えた、わが国のB&B(朝食つき民宿)の草分けです。南向きの山腹の一番上にたつ自宅を利用しています。
「にしみね」から眺められるのどかで美しい田舎の風景の眺望も”うり”になっているようです。ホームページを見て訪れる外国からの旅行者が日本の田舎を味わえる宿、寺めぐりや写生などを楽しむ人の定宿などとして、多くの方に利用されているようです。
民家の座敷でいただいたお弁当です。お米はもちろん、ウド、ゼンマイなど、ほぼすべて地場産の食材を利用してつくられており、美味しくいただきました。にしみねでは、こんにゃくづくり、味噌づくりなども体験できます。元気な女主人・西峯さんのお話も楽しく、いろいろなものが魅力になって、都会の人を惹きつけるのだと感じました。