丹波市市島町は、奥丹波と呼ばれるにふさわしい、京都府福知山市に隣接する地域です。その前山地区に出かけました。
市島町は、扇状地の地形をしており、竹田川の支川に沿って奥まで平地がのびています。そして、ここ前山地区も昔ながらの美しい田舎の風景がまだ残っています。
谷が尽き、林道に入るところにお坊さんの像があり、脇に「狸穴名水」とある。昔、のどが渇いたお坊さんに、水の乏しい地区の老婆が一杯の水を与えた。そのお坊さん(実は弘法大師)は、お礼にと、杖で地面をついて水を出した。それ以来、この水は涸れることがなく、地区を潤したとの言い伝えがあるようです。
国道に戻り、福知山方面へ車を走らせると、立派なグラウンドが見えてきました。旧市島町時代に、町民の健康づくりのためにとつくった施設「スポーツピアいちじま」。テントをかぶせた全天候型のゲートボール場がアクセントになって、印象的です。
前山小学校です。
前山小学校付近から見た、小高い丘です。
里山の樹木を残しながらの住宅地が開発されています。
市島町は、広幅員の竹田川が中心部を縦断し、竹田川に注ぐ支川にそって田畑や集落が奥深くまで分布し、京都府北部の中心都市・福知山市に近いことなどによって、風景、ことばなどの面で、篠山市や丹波市南部地域と異なる印象を持ちました。