今年度最初の研究交流会を開催しました!

5月15日(火)、14〜16時、今年度最初の研究交流会を開催しました。
新研究員の塩山さん、恐竜まち協の西川さん・吉村さんを加えて、9名の会になりました。

後半は、集落間競争の時代に生き抜いていくために、地元・企業・金融機関などによるコンソーシアムが、集落・地区の特性・資源を活かして、総合的にマネジメントしていくモデル地区づくりが必要では?のような議論になりました。次回までに、何か糸口がつかめればとおもいます。

以下は要録です。

■活動報告
(1)地域づくり支援:地区カルテ(山本)
 ・200部の印刷物を公共公益団体に提供、個人・企業に有償提供した。
(2)丹波市森林づくリビジョン(門上)
 ・丹波市より受託し、アンケート調査、現状と課題、ビジョンの方向などを検討し、第1回検討委員会を開催した。
(3)恐竜まちづくり(西川)
 ・西川・吉村を中心に、カルタの作成、並木道公園との連携イベントの開催など、
H24事業を進めている。
(4)並木道中央公園(塩山)
 ・開園5周年記念事業の計画を進めている・
(5)その他

■意見交換(主に地域再生に関する中瀬先生の意見を中心に)
 ・農山村地域の活性化とは、限界集落を残すことではない。ミニマムな環境整備と活性化・再生とは違うはず。昔のバラ色と同様に、今は灰色の夢が描けない。
 ・丹波の集落をどう考えるか? 丹波をどう活性化していくか? 地域の金融機関も入れた多様な主体で議論が必要な時期に来ている。
 ・イメージとして、地元+企業+金融機関などが集まり、生活・医療・学習・保健などの分野を総合的にマネジメントしていく事業体(コンソーシアム)が出来ないか?
・具体には、集落の管理(区長の代行)、地域資源活用型ビジネス、人材の育成、技術の伝承・教育(田・山の管理など)などを行っていく。 例:豊岡のコウノトリ本舗
 ・ただし、すべての地区(集落)が金太郎飴になるのではなく、それぞれの特徴を生かして、どれかに特化している。例:キノコ専門の集落、
 ・地域の高齢層(70〜80代)が元気すぎて、下の世代(40〜60代)が萎縮して動けないという現状もある。このあたりも変える必要がある。
・森協会/森研究所が、ボトムアップ型の従来の地域づくりとともに、コンソーシアム型の再生モデルづくりに取り組み、一定の成果が出た段階でシンポジウムなどを開催することも考えられる。

■次回の研究交流会
 ・と き:7月10日(火)14〜16時
 ・ところ:丹波の森公苑 会議室1