まちづくり出前講座 「中央北地区のまちづくりについて」
12月14日(月)午前10時より12時まで、あしたをひらく女性の会連絡所(宮坂まきこ議員事務所)にて開催しました。
講師として川西市まちづくり部 中央北地区整備室より4名職員が来てくださり、今までの中央北地区整備事業とこれからの取り組みについて土地利用計画素案概要版の資料にそって詳しい説明がありました。
ひらく会から、事前に提出していた質問の説明と参加者からも活発な質問がありました。
10年後の完成とのことで、まだ生きているのかしらと言いながらも熱心に聴いていました。
今までの経過
当初は住宅街区整備事業として平成10年に都市計画決定を受け準備組合ができていたが、不況のため参加する企業がなく平成14年中止。
その後上下分離方式で、事業を進めた。皮革事業主の協力を得て、市は皮革工場の移転廃業事業を進めた。
平成19年に中央北地区土地利用基本構想案を発表して市民の意見を募集し、
平成20年6月、中央北地区土地利用基本構想「かわにしビオタウン構想」を策定した。
今年、基本構想をもとに土地利用基本計画案がまとまり、11月広報で概要を知らせた。11月18日まで市役所都市計画課で縦覧。12月9日には市民から意見を聞く公聴会が開かれ9名が意見を述べた。
まちづくりの考え方
住宅街区整備事業から区画整備事業へ現在、未利用地が点在しており、乱開発を防止するため、市が土地を借り上げている。
能勢口に近いが、道路や上下水道などの基盤整備がされていないので、区画整理事業として事業を進めている。
完成は10年後を予定。
この構想に示すゾーン別の土地利用に適切に誘導していくため、基盤整備は「官」が上物整備は「民」が行う。
事業施行者は公共団体施行で川西市が行う。1期と2期にわけて実施する予定。
1期は、北部の工場跡が多い地域で区画整理事業で実施予定。
2期は、南の住宅密集地で沿道区画整理型街路事業と密集市街地整備事業の合併施行により実施予定。
現在、地権者が参加してまちづくり協議会が開かれている。
基本構想から土地利用基本計画案への変更点
・中央公園3〜4haと街区公園 → 中央公園(防災公園)約2ha 位置は南へ
・工場跡と住宅地区の特徴に合わせて1期と2期にわけて実施。
そのためにせせらぎ水路の位置を変更
土地区画整備事業について
土地区画整備事業は公共施設が未整備の区域に土地所有者から少しずつ土地を提供してもらい(減歩)この土地を道路や公園の公共用地にあて、一部を売却して事業資金にあてる地権者参加型の事業制度。
手順
基本構想の策定 →(現在はこの段階)→ 都市計画決定(来年7月告示予定) →事業計画・施行規定等の決定 →土地区画整理審議会の設置 →換地設計案の作成→仮換地の指定(全地域の指定が必要)→工事の実施
あしたをひらく女性の会からの事前質問
1.構想のときのパブリックコメントについて知りたい
・業者へのアンケート 39.5%の回答
・市民意見 53名の意見
住宅、商店などバランスよくしてほしい
希望として公園、病院、高層住宅、文化施設、コミュニティ施設など
2.厳しい財政状況の中進めるべきか?
試算では今後100億円必要。(区画整理事業75億円、汚染対策、処理場解体など関連事業25億円)今まで資金を投入してきた。現在も民有地借り上げに年1億5千万円かかっている。能勢口の中心地であり、乱開発防止のためにも経費を削減して進めていく。
3.まちづくり協議会について知りたい
地権者に呼びかけて10月18日に第1回を開催。180名(複数所有)の内131名で立ち上げた。市も地権者として参加して役員になっている。部会を作って検討する。次回12月22日開催予定。参加しない人には個別に説明している。地権者に区画整理について理解を求めていく。
4.予定している建物は?
まだ、決まっていない。すでに、スーパーや薬局が建っているが、前の利用計画のもとで申請が出された。
5.今後の進め方、予定
公聴会の意見は、川西市都市計画審議会で審議される。来年、兵庫県と正式協議して、都市計画変更案を作り、来年4〜5月に縦覧して市民意見を聞き、川西市都市計画審議会で審議し、来年7月県知事の認可予定。
川西市都市計画審議会は学識経験者など19名で構成。うち川西市議会議員6名。
参加者からの質問、意見
・地権者の意見だけでなく市民の意見を入れてほしい
・まちづくり協議会の位置づけは?
役員14名、川西市の部長も入っている。市が事務局を引き受けている。第1回は24名出席。
・公園の面積が減っているが 道路などの関係で面積的には変化ない
・減歩率は? 3割
・汚染対策の状況は?
市の土地は完了。民間の土地は、16事業所が完了。9事業所がまだ。
・再開発で区画整理をしている近隣市は?
箕面のカルフールがある地域が区画整理でしている。全国に多数できている。
当日の感想
・市民にとっても大切な地域であり、地権者だけでなく、市民の意見を取り入れて欲しい。
・まちづくりの検討経過が市民にみえるような情報発信を。
・説明会を開催して欲しい。
・乱開発の防止は必要だが、財政難でありなるべく経費を抑えるべき。
まちづくり部では市民に知っていただく機会として出前講座に出かけていくので呼んでくださいとのことでした。