和やかに あしたをひらく女性の会20周年を祝う会 開催

2010年4月26日(月)午後1時30分より、あしたをひらく女性の会 20周年を祝う会をアステホールにおいて開催しました。

あしたをひらく女性の会は、川西市政の腐敗が明るみに出たのがきっかけで、1990年に発足し、今年20周年を迎えました。
当日は、78名の参加がありました。講演、記念冊子「女たちの政治参画20年」の紹介、弦楽演奏で、懐かしい方々と懇談し20年間の活動を振り返りました。

第1部 
記念講演 政治をもっと身近なものに
講師 森脇 俊雅 さん(関西学院大学法学部教授)

講演要旨
イギリスのJ.ブライスの言葉「地方政治は民主主義の最良の学校であり、その成功は最良の保証人である」を紹介して、地方自治の重要性を強調。
最近の市町村合併は、市民へのサービス向上や市民参画に繋がるのか疑問。
日本型地方制度は、国と違って、議員と首長の両方を選挙で選ぶ2元代表制。そのため、しばしば首長と議会の対立が起きる。現在も、阿久根市のケースなどが起きている。
課題として、
○住民参加が不十分でリコールができない。
○都道府県と市町村の役割の不明確。
○議会のチェック機能の衰退。

イギリスでの地方自治の特徴は、
①3層制で小さな村があり住民へのサービスがきめ細かい
②議員内閣制(日本の国と同じ)多数派が執政部
③議員はボランティアで、本職を持っている
議会は開放性、透明性があり、市民も討議に参加できるなど垣根が低い参加者から多くの質問があった。
Qイギリスの選挙運動は?
Q2元代表制とどちらが良いか?
Q女性が相変わらず少ない。クオーター制にできないか?

森脇先生のまとめとして、
日本でも、市民がもっと気軽に政治に参画できるようにすべき。
仕事をやめないで立候補できるなど一般市民が容易に立候補できる仕組みにすべきで、選挙期間も長くするインターネットの活用など改革が必要と話された。

20周年記念誌「女たちの政治参画20年」の紹介

編集委員から担当したページについて説明や編集に関わっての感想などを話しました。
年表を担当した新井さんは途中から活動に参加したので、改めて発足当初の女性たちのパワーを感じたとの感想でした。

福祉担当の田中さんはもうすぐ80歳。パソコンでの原稿書きに挑戦し、パソコンが上達したとの頼もしい感想でした。

立ち上げから関わった田尻さんは生みの親のように感じると話された。

倫理条例や情報公開は条例作りから傍聴して意見を届けるなど活発な活動をした話やこれから活動する会員へのメッセージなど、個性豊かでした。

それぞれの担当した20年の活動をまとめた思いを語りました。

第2部
ミニコンサート 弦楽集団 悠 有志メンバーによるカルテット
「アイネ クライネ ナハトムジ−ク」などのクラシックから「踊り明かそう」などのミュージカルナンバーまで、10曲を演奏してくださいました。
生の弦楽楽器の響きに癒されました。

懇親会
記念誌に寄稿してくださり、遠方からお越しくださった元箕面市議会議員牧野直子さん、現芦屋市議会議員中島かおりさん、20年前に阪神支局記者だった毎日新聞阪神支局香取支局長から一言コメントをいただきました。

当日参加の元議員の岩井恵美子さん、楢原朋子さん、向井陽子
現職議員の宮坂まきこさん、小西 佑佳子さんの挨拶。

ひらく会の活動にご協力くださった「人形劇団 くりの木」の皆さん、川西でのスリーA認知症予防を広める活動をサポートしてくださっているNPO法人認知症予防ネットの福井恵子さんからもメッセージをいただきました。

懐かしい顔ぶれの方々との交流があり、時間オーバーになってしまいました。
当日ご参加くださった皆さま有難うございました。
これからもあしたをひらく女性の会へのご指導ご支援をよろしくお願い致します。(報告 向井陽子)