2013年2月20日に川西市の中央北地区担当職員を講師に出前講座「中央北地区のまちづくり」を中央公民館で開催しました。
前回2007年の出前講座では、
皮革工場跡地の区画整理事業への経緯などが主な内容でした。
6年の歳月を経て、その間2008年には「土地利用基本計画」、2009年には「まちづくり方針」が策定され、少しずつですが、「まちづくり」の形が見えてきたように思われました。
その基本構想は
「医療」「住宅」「集客」など多機能が連携する「次世代型複合都市」を目指すとしています。
また市民参画として、2011年には「せせらぎ遊歩道の市民ワークショップ」も行われました。(せっかくの市民参画がこんなものでお茶を濁されている感は否めません)
今回出前講座を開いたのは、
なんといっても広報かわにし1月号の記事に魅せられたからでした。
曰く「低炭素のまちづくり」と銘打ち、国の経済産業省や国土交通省の役人が「スマートコミュニティのモデル地区に」とか「今後も目が離せない都市に期待」など、
正に東日本大震災後、わたしたちが会報で度々取り組んできた内容とぴったり一致した話が聞けると期待して臨みました。
しかし実際そのような話は出ず、
こちらから「異業種の企業間の垣根を取り払ったモデル地区として手を挙げてはどうか」との質問に対して、「そのような取り組みは採算を度外視している面があり、なかなか市としては考えにくい」との答えでした。
ではいったい何が「スマートシティ」なのでしょうか。
「低炭素のまちづくり」をうたっているのであれば、今後建設が計画されている大型商業施設に再生可能エネルギーの利用を強く働きかけるなどしなければ「低炭素のまちづくり」は単なる絵空事になるのでは?との懸念を抱きました。(報告 高上馬)