今日はモデル地域の紹介ではありませんが、地域活性化への取組として、廃校の活用事例を紹介しましょう(%ひよこ%)
ふるさと自立計画では、地域にあるもの、使われていないもの(自然、景観、施設、制度、人間関係など)の活用を基本とし、地域自立、持続可能、創意工夫により地域の暮らしを豊かにする地域づくりをコンセプトの一つとしています。廃校の活用ということで、まさしくこの事業の勉強にぴったしです。
11/19(木)、養父市は旧大屋町筏の旧西谷小学校に進出された但馬醸造㈱さんにおじゃましました。(%左足%)
但馬醸造産は、「日の出みりん」で知られるキング醸造さんの関連会社、といえばわかりやすいでしょうか。
八鹿、養父、関宮、大屋の4町が合併し養父市となりましたが、旧の大屋町には大屋、口大屋、南谷、西谷の4つの小学校がありました。平成18年4月に大屋小学校に統合され、西谷小学校も130余年の歴史に幕を閉じました。(%涙%)
学校の隣には、清流大屋川が流れ、兵庫県内一の落差(98m)を誇り、「日本の滝100選」にも選ばれた天滝が近くにあります。とても自然の豊かなところです。
急な工場見学の依頼だったにもかかわらず、大友工場長と養父市商工観光課上垣副課長さんが笑顔で迎えてくださいました。養父市では、企業誘致プロジェクトチームをつくり取り組まれています。(%とんかち%)
そうそう、旧西谷小学校のスペックを…..。敷地面積約6700㎡、うち校舎面積約1600㎡、うち体育館面積約800㎡、運動場が3100㎡あります。校舎は昭和62年築RC3、体育館は昭和63年築RC2。
お話をうかがった後、まずは校舎の方を案内していただきました。
教室の表示なんかは当時のまま、事務に使っている部屋は職員室でした。どうも緊張して入れませんでしたわ。(%痛い男%)
この写真の部屋は、「理科室」とありました。
理科室らしく、実験に使う流しがありました。私の通ってた三樹小学校もこんなだったかな?
この部屋は、分析業務に使われているということで、なんか難しそうな機械が稼働していました。なんやら液体がぼこぼこいって、赤や緑のランプがついた高価そうな装置が・・・。ま、無難そうなところの写真をパチリ。(%ニヤ男%)
大友工場長の話をうかがいながら、学校内をうろちょろ。探検気分です。(%笑う男%)
なかには、まったく当時のままの姿を残す教室もありました。卒業生が訪れ、当時の話に花を咲かせるそうです。
私の通ってた小学校は、古くて床がぎしぎし鳴る木造校舎でしたが、卒業後鉄筋コンクリート造に建て替えられ、なんかなあ、ってかんじです。体育館のなかに入り込んでいた鳩を追いかけたのが懐かしいです。(%痛い男%)
さて、こちらは体育館跡。主にこちらを活用しています。
但馬醸造さんは、こちらで「酢」を作られています。
最初の写真は、2階の見学者用通路から撮影したものです。緑色のなにやら怪しげなモノは貯蔵用タンクのてっぺんですね。こちらの4枚目の写真を見るとよくわかります。なるほど、天井高が高い体育館をうまく活用していますね。
見学者通路・・・・?当時の観覧通路ですね。(%ニコ男%) うまい具合に、見学者用通路になりました。
舞台だったところは、杉材で覆い酢酸菌の発酵施設として活用されています。
瓶詰めされた製品にシールを貼るところも見れました。
昨年から改修の工事が始まり、既に億単位の金額が投資されているのでしょうね。いちから土地、建物を取得して生産ラインを整備するよりも、投資費用は抑えられているようです。(%ニコ男%)(%ニコ女%)
今後、校舎1階の改修も行い、瓶詰め、出荷ラインの整備も行われるそうです。最終的な投資額は数億になるのでしょうか。(%ニコ女%)(%ニコ女%)(%ニコ女%)(%笑う男%)
そうそう、地元の方の雇用も始まっているそうです。
現在は、深いコクと柔らかな酸味が絶妙の「但馬の酢」、オリゴ糖の甘みにまろやかな酸味を加えた「但馬の料理酢」が開発され、製造されています。(%星%)
但馬地域の道の駅なんかでも販売しているそうなので、みなさんも但馬に行かれたときには1本どうぞ。
ゆくゆくは、地域でとれたお米でお酒を造る、なんてこともあるかもしれませんね。
企業にとっては、初期設備投資費用の抑制、ブランドイメージの向上。
地域にとっては、新たな雇用の創出、定住人口の増加…。
なりよりも、廃校に灯が灯ることによる地域コミュニティの再生の効果があるのではないでしょうか。
おまけ。最後の写真はなんでしょ?体育館(工場)のなかから外の景色を撮影しました。えらくオレンジ色に写っています。
防虫対策でオレンジ色のシートを貼っているそうです。不思議な光景でした。
大友工場長、上垣副課長、丁寧な説明ありがとうございました。
養父市の企業誘致は、HPも作られています。こちらです。
くろ