受験生に人気 合格ボルト・ナット <余部から>

3日続けて、香美町の余部(あまるべ)からの話題です。(%星%)
ふるさと自立計画推進モデル事業に取り組む兵庫県の余部地域。中心になっている「明日の余部を創る会」のオリエンテーリング班の班会議に参加してきました。その1 その2

会合が終わった後、委員の一人、米澤さんに声をかけました。先日、朝日新聞で「落ちない合格ナット〜余部鉄橋の複製品 受験生に人気」っていう記事を見つけたからです。(%ショック男%)
おう、モデル地域の余部の記事。しかも合格祈願のお守り?受験生を子どもに持つ親としては見過ごせません。(%ニヤ男%)

「ああ、あれね。3年ほど前からやってるんだけど、新聞に載って、あっちこっちから問い合わせがあってね。よかったら今から見る?すぐそこのギャラリーにあるから。」とのこと。
ふたつ返事で取材させていただくことに。

公民館から車で30秒、架け替え工事中の余部鉄橋を真向かいに眺めるところにありました、お土産屋兼資料館のログハウス「一滴亭」。建物の半分はギャラリー「虹と花の谷 余部」になってます。
まずは、一滴亭の鍵を開けていただきました。うわー、いろんなものが置いてありますよ。(%ショック男%)

ありました、これですね。なになに・・・『摩擦接用高力六ボルト』だそうです。で、「合」と「角」をかけて、「合格ボルト」。(%ニコ女%)(%とんかち%)(%ニコ男%)
余部鉄橋に使われているボルト、六角ナット、平座金に鉄橋と同色の塗装をしたモノです。(%音符2%)

米澤さん曰く、「トレッスル方式で高さ、長さで日本一を誇る余部鉄橋。それを支えるのがこのボルトとナット。ボルトとナットは一度絞めると外れない。志望校へも食らいついて離れない。」とのこと。なるほど・・・・。(%ニコ男%)(%雷%)(%ニコ女%)

早速購入。お兄ちゃんの時に活躍した『たこフェリーのオクトパス<置くとパス>ストラップ』(以前の淡路ネタのときに紹介しましたアレです)と、この「合格ナット」で弟もがんばれ! と、くろ家に飾られることになりました。

ほかにもいろんな鉄橋に関するモノがあります。
絵はがき、たくさん種類があります。四季ごとに、時間ごとに表情を変える鉄橋及び通過する列車。いいですね。(%ニコ男%)
壁にはすてきな写真がところ狭しと飾ってあります。
観光地によくあるスタンプも、かなり精巧な図柄のものや3色のものも・・・。米澤さん曰く、「世の中にはいろんなマニアが居てね、ここのスタンプ押したさでここに来る人もいる。また鉄ちゃんのなかには映像専門のひともいてね、この人なんかは自分で撮った余部の鉄橋、列車の映像DVDをここで流してくれ、とわざわざDVDプレーヤー持参で来られたよ。」そういえば、DVDを見れるようになっていました。(%ショック男%)
「余部鉄橋のさび <かたみわけ>」(補修工事で取り替えた鋼板のさび)なんていうのもありましたよ。
いやー、いろんなモノがありますが、いわゆる観光地にある定番のお土産ではなくて、ホンモノを追求したモノっていうんですかね、いまくいえませんがちょっと変わってます。

ひととおり案内していただき、夜も遅いのであまりお邪魔しても・・・と言いかけたのですが、いやいやこっちも見ていってと、お隣のギャラリーも開けてくれました。
いやー、こちらにもこだわりのものが・・・。(%ショック男%)
写真のNゲージを始め、なぜか本格オーディオルーム、鉄橋を描いた絵、餘部駅開設当時の貴重な写真などが・・・。
そうそう、浅丘ルリ子さんと伊丹一三(後に十三)さんの写真もありましたよ。昭和39年の日活映画「執炎」で余部がロケ地になってたんだそうです。
どんな話かといいますと・・・・・
余部鉄橋の見える海辺の集落の網元の長男で、水産学校を出た拓治(伊丹一三)は平家の落武者の末裔である“山の衆”が住む集落にある屋敷で知り合ったきよの(浅丘ルリ子)と結婚する。しかし、二度も召集令状によってその愛を引き裂かれ、ついには夫の戦死を知ってきよのが崖から身を投じる・・・・
という哀しいお話です。(%ショボ女%)(%雨%)

ところは変わりますが、先日、養父市の明延鉱山に島倉千代子さんが51年ぶりに訪れ、コンサートを開いたお話を紹介しましたが、こちらの余部も、映画の舞台となった余部鉄橋が様変わりする大きな転機です。ルリ子さん、一度お越しになりませんか?(%笑う女%)(%晴れ%)(%笑う男%)

さてすっかり長居をしてしまいました。もう22時です。そろそろ神戸に帰らねば。
米澤さん、おもしろい話いっぱいありがとうございました。(とても書ききれませんでした)。

ログハウス一滴亭は兵庫県香美町、余部鉄橋のすぐ近く(鉄橋の100m程南、国道178沿い)にあります。平日はなんと無人!でもご安心を。ばかでかい預金箱みたいなのがありまして、そこにお金を入れて商品を持ち帰るシステムになってます。
「ん?心配じゃありませんか」と聞きますと、備品類を荒らされないようにカメラで録画してますが、なにより観光に来て100円、200円をごまかして、それで気持ちよく帰る人はいないでしょ。」とのこと。

うーーん。平日にこちらを訪れる人はおつりに無いようにご注意。よければ週末にご訪問ください。米澤さんのおもしろい話が聞けますよ。

鉄橋の架け替え、余部道路・・・大きく地域が様変わりしつつある余部。
今日のオリエンテーリング班会議に同席し、地域づくりにはげむ「明日の余部を創る会」の熱い思いにふれた1日でした。

くろ