闇夜に浮かぶ列車 〜香美町余部橋梁〜

11/5(金)、香美町の余部(あまるべ)に行ってきました。余部は「ふるさと自立計画モデル地域」として、昨年度に地域の将来像である『余部地区活性化計画』を策定しました。
計画づくりといっても、鉄橋架け替え、余部道路建設と大型事業が進捗中の地域、ある意味実践しながら、まったなしの計画づくりでもありました。(%とんかち%)

年度がかわってからも、余部・鎧の遊歩道完成、鉄橋お別れイベント、新橋梁への架け替え完了ならびにセレモニー、遊歩道を歩くオリエンテーリング・・・・をぬっての「明日を創る余部の会」活動が続いています。(%ニコ男%)(%ニコ女%)
部会別の会合に加え、道の駅プロジェクト委員会が5月に発足しました。これは、今冬開通する「余部道路」の出口あたりに建設が計画されている「道の駅」について考える会です。
もちろん、地域全体の話であるので「創る会」でなにもかも決めてしまうわけではありません。話をもんで整理した上で、余部6区の全区民に報告・提案、ともに考え、よりよい地域を作っていこう!!、という趣旨からです。(%笑う男%)(%エンピツ%)(%ノート%)(%消しゴム%)(%笑う女%)
その「道の駅プロジェクト委員会」、5月に始まり今回で11回目(最終回)を迎えます。これはぜひとも話を聞きに行かなくては!
これまでの話し合いの総まとめを行って、「・・・創る会」に報告し、創る会全体会で議論します。
さて、この日も熱い議論。(%ショック男%)(%とんかち%)(%ショック女%) おもいはひとつ。私たちの住む余部をよりよい地域にしよう。子、孫の世代に胸の張れる余部を引き継ごう!!
です。

さて、この日の会合は19:30からだったのですが、余部に着いたのは18:20にもなっておらず、会場となる公民館の灯りも点いていません。(%ショボ男%)
少し早すぎました。

では、と向かったのは餘部駅。途中の、鉄橋の残っている辺りはちょっと暗くて蹴躓きそうで、携帯電話の灯りを頼りに歩きます。橋梁の下を抜け、小山の斜面をあがる辺りは蛍光灯が点いていて歩きやすいです。

橋梁の写真を撮ってみました。残った3本の脚を街灯が少し照らしています。

駅まであがりますと・・・・誰もいません。(%笑う男%)(%ニヤ男%)
写真は、久谷駅(西側)方面を撮影。信号機の青色の向こうは闇、です。

しばしホームでたたずんだ後、2日前に再開した「展望台」にあがることにしました。
この日の翌日(11/6)で特急はまかぜ(現行車両)の運行はラストとなります。最後の勇姿を撮影するスポットとして要望があがっており、町がてすりなどの設置工事等を前倒しして再開したものです。

そうそう、ここ数日、播但線沿いには特急はまかぜの勇姿をカメラにおさめようと、多くのカメラマンが駅や撮影ポイントに陣取っている姿が見られました。旧国鉄色を色濃く残すはまかぜ、マニアの琴線にふれるところがあるのでしょう。

駅から一旦少し下り、途中の二股をもう一方のほうへと向かいます。なるほど手すりが出来ていて安全です。(%ニコ男%)
でも、夜間の通行は想定外のようですね。気持ちいいくらい真っ暗です。(%ニヤ男%)(%ニヤ女%)携帯電話のカメラのライトを点けて、おそるおそる歩き、展望台に到着。先客は・・・居ませんでした。昼間は大勢のマニアで賑わったであろう展望台。独り占めですよ。(%ニヤ男%)
特に予定していたわけではないので三脚もありませんし、カメラは職場の備品、2、3世代前のコンパクトデジカメ・・・・・、時刻表も持っていません。ま、気にせず、はまかぜだかキハ何号だかを待ちましょう。こんな時は、なにか楽しいコトを考えて・・・(%ニコ男%)(%音符1%)

って、さっきから、後の藪といいますか山んなかでなにやらガサゴソ音がしますよ。
私以外に物好きなカメラマンはいませんし・・・。風で木の葉が揺れているだけではないようですね。パキッって地面の小枝?を踏みしめる音らしきのも聞こえてきます。
真っ暗で何も見えませんが、一度フラッシュをたいて撮影してみました。
・・・・・
一段と音が・・・。
「さて、展望台も確認したし、今日はこのへんにしといたろか」
とつぶやきつつ、ゆっくりと下ります。

橋梁と同じレベルのあたりまで降りてきました。いつしか駅に列車が止まっています。
餘部駅に停車するということは、はまかぜではないのでしょうが、脇をぎゅっとしめ、息を止めて軽くシャッターを切ります。

題して 「闇夜にうかぶ列車 〜香美町余部橋梁〜」

さあ、公民館に戻りましょう。 (%ひよこ%)

鉄橋架け替え、余部道路の開通、道の駅建設・・・と大きく動く余部。地域づくりは待ったなしです。地域のこころを一つにして慎重かつ大胆に。また、地域と行政がうまく力をあわせながら、進めていきましょう。

くろ