莇野地域では自立計画策定にむけたワークショップを重ね、どうすれば莇野が元気になるか考えてきた結果、地元の野菜を使った特産品開発・販売や地域ならではのイベント実施、交流拠点づくりなどが計画の柱としてあがりました。
そこで、アドバイザーが家島での取組に長年取り組んでいることもあり、家島での取組を勉強しにいくことになりました。
家島は姫路港から高速船で約30分の瀬戸内海に浮かぶ離島で、大小40余りの島で構成されます。
家島は漁業と採石業で栄えた島ですが、近年の少子高齢化・過疎化に伴い様々な問題を抱えています。
そんな中、家島を元気にしようと地元のおばちゃん達が立ち上がり、NPOいえしまを設立しました(%ニコ女%)
おばちゃん達が開発したイチオシのお土産品が、「のりっこ」です。
「のりっこ」は、破れがあるなど売り物にならない海苔を佃煮にして瓶詰めにしたもの。
作り方はシンプルで、4時間つきっきりで鍋をかき回します。
おばちゃん達の愛情をたっぷり注ぎ込みます。
パッケージにもこだわり、シンプルなデザインに家島を元気にしたいという想いをこめました。
莇野の人たちは、のりっこの試食をしながら調理方法や販売ルートなど、特産品開発につながるヒントをもらっていました。
お昼ご飯に豪華な海の幸をいただいたあとは、家島の探索に出かけました。
案内するのは「いえしまコンシェルジュ」の中西さん。
大阪出身の中西さんは、家島コンシェルジュの養成講座を受け、現在家島の案内人として活躍中です。
探索した宮地区は、海と急斜面と狭い路地が特徴。
急な斜面を中心に、所狭しと家が並ぶ様子は、都会とはずいぶん違う町並みです。
中西さんのおもしろい語りとともに、地域の歴史やみどころを案内してもらいました。
莇野地域は山、家島地域は海と、立地条件はずいぶん異なりますが、地元のおいしいものを特産品として全国に売り出したいという気持ちは同じです。
また、地域の女性たちがまちおこしのためにがんばっているところも共通しています。
これからも同じ旧飾磨郡の莇野と家島の交流が続くことを願っています。
まえちゃん