深夜の空き地からの出発

前回の続きです。
僕はひきこもっている時に
いろいろな夢を見ました。
とても多かったのが、やはり
同級生など生徒、学校の先生に
バカにされたりいじめられたりする夢でした。

悪夢を見て、真夜中に目が覚めるのですが
そこから眠れない。ずっと布団の中で
考える。悩み苦しむ。もだえる感じ
あったかと思います。

その悪夢から解放されたのは
(学校がらみの夢を見なくなったのは)
つい最近のことなのです。
世間ではトラウマというのでしょうね。
普段の生活では怯えはなくなっていても
夢の中では悪夢として見てしまうのです。

そしてまだるい真夜中の布団の中ですから
悪いほうにばかり考え、悩み
もだえることになります。
それがつい最近まで続いていました。
20年間以上も続いていたことになりますね。

その中でも一番、記憶に残っている夢が
あります。悪夢というより
不思議な感じすらある夢でした。

僕は深夜の空き地にいます。
辺りは暗くて何も見えません。
近くに土管があることはわかります。
無機質な感じのする
灰色のコンクリートの土管です。

僕は嫌になるし、怖くもなるしで
泣いてきています。周りに誰もいないこと
わかるので構わずに泣きだします。
ですが、誰も助けには来てくれません。
僕が泣きだしたのは、誰か助けに
来て欲しいという思いがあるのですね。

そしてずっと泣き続けてもけっきょく
誰も助けに来てはくれません。
僕は野良犬に襲われるのではなんて
連想し始めます。ですが犬の吠え声すら
しません。ここから走り出したいのですが暗闇に
走り出すのはすごく怖くて出来ません。

自分は多分、何日も変えていない
スエットを着ているのだろうなとか
どこか別の場所に行くのは怖いことなのです。
じっと立っています。身動きくらいは
あったかと思います。

深夜だから必ず早朝が来ると思うのですが
来ません。延々と来ません。
待っている間に、これは夢なのではと
感じ始めます。そして頭をグワンと振ります。
何度も振ります。そうしたら夢から
覚めるのです。夢の中は居心地が悪すぎるので
夢から覚めてホッとします。ですが
その安心感も一時的なものに過ぎないこと
気づきます。

僕は夕方が過ぎ、夜半に目が覚めたのです。
これから本当の深夜への恐怖が待っています。

かなり暗い内容に感じられるでしょうか。
ですが、イジメなり不登校・ひきこもり
という状態は、その人間のこころに暗い影を
落とします。暗い影が長く続き、なかなか社会に
出ていけない場合もあるかと思います。

僕は30才の時に、通信制高校に通い始めました。
高校卒業後、いろいろなアルバイトを経験し
現在は、通信制大学で福祉を学んでいます。
以前にも何度か、ブログに書かせてもらいましたが
アルバイトは、伸び伸びとやれる川西市の
中間支援NPO法人でいろいろと
教えてもらいながら働いています。

僕は、再チャレンジ出来る社会にならないかなと
強く思うのですね。30才、何なら40才を過ぎてからでも
気持ちと体調がその段階に来たら、
再チャレンジ出来る社会—出来ないかな、出来ないかな
ではなく、目指していくために考えていく
行動していくことも大切だと思い始めています。