丹波ふるさとネットのアグリツーリズムとは

丹波ふるさとネットのアグリツーリズムとは一般的なグリーンツーリズムとは違い、①都会生活者が求めているストレスの解消、癒しの場としてロハス的ライフスタイルの提供②地域の活性化事業、耕作放棄地の有効活用(週末農業等)や、地域の農作物の高付加価値化事業です。

(わさび栽培・加工・流通の農業体験)と日本の歴史文化のわび・さび・わさびを提供する古民家カフェ和さび庵との連携での今までにないオリジナルサービスです。アグリツーリズムとは広義には「都市と農村の交流」のことです。ヨーロッパで盛んに行われ、定着しています。実際には農場で休暇を過ごすこと、農業体験を共有し、ふれあいの中で生まれる交流の事をいいます。
当丹波ふるさとネットにおいてのアグリツーリズムでは、都市と農村の交流(①地域の方と一緒に農作業に汗を流し、②囲炉裏を囲んで採りたて農作物を仲間と一緒にいただき、③寝泊りをし、徹夜?で日本の未来の農業を熱く語り④また広くインターネットでの情報交換を主軸に発信し、⑤ネット上でのバーチャルとリアルの融合で農・食に特化した6次事業を提案していきます。

さてインターネット上で以下の記事が目に留まりました。

ライフ・スタイル・アントレプレナーの台頭

 上記のグリーンツーリズムの構成要素については、徐々に変化を遂げているグリーンツーリズム市場でますます重要になってきているもうひとつの有益な要因がでてきた。それは、ライフスタイル・アントレプレナーという概念の台頭である。

従来からグリーンツーリズムのアントレプレナー(起業家)には二つのタイプがあった。まず最初のタイプは典型的なやる気満々の実業家で、目標は事業を伸ばし、利益をあげることであった。 そのタイプの実業家を偉大な経済学者のガルプレイスは、利己主義で、変化を求め、ヴィジョンを持ち、狭滑で、度胸があり、経済学者からみると唯一のヒーローである、と描写している。

 もう一つのタイプはもっと保守的で度胸に欠ける起業家である。そのタイプは零細事業を起こし、自分や自分の家族を養うことを目的としていて、金持ちになることは二の次である。概してこのタイプが、主な収入源となる事業に加えてグリーンツーリズム事業を育ててきた。初めて事業に直接関わった女性や主婦の場合が多い。多くは成功した。そして、この部門がほとんどのルーラル・ツーリズム活動の中心を占める。しかし、今や、第3のタイプの起業家が台頭してきている。彼らは力もあり、従来の起業家のタイプとは異なる。このタイプをライフスタイル・アントレプレナーと言う。

この新しい種類の企業心理については2000年のジャーナル・オブ・サスティナブル・ツーリズム8巻の5で、IrenaAteljevicとStephenDoorneが詳細に話している。彼らの研究や他の人の研究から特にグリーンツーリズムによく適した新しいタイプの商業動機が浮き彫りにされた。ライフスタイル・アントレプレナーは農村環境に身を置き、自分の生活ペースを守り、適度に儲かるが、あまりきつくない事業を展開する。彼らは環境に優しいやり方に従い、同様の考え方をする人たち、つまり客をあいてに商売をする。家族、収入、生活様式のバランスを慎重にとる。事業の成功は事業の拡大や伸び以上のもので図られる。そのため、事業の成功の定義として社会的価値や文化的価値の維持もあげられている。 AteljevicとDoorneの研究はニュージーランドで主に行なわれた。HelenDewhurstとRhodri Thomas(ジャーナル・オフ・サスティナブル・ツーリズム11巻-4、2003年)もイギリスの農村部にいる似たようなタイプの有力な事業グループについて言及している。

この新しいタイプの実業家達を安易な生活をしようとしている素人であり、いずれは事業の失敗をするだろうという見方をして簡単に片付けてしまうこともあったし、現在でもあるかもしれない。 しかし、その考え方は誤っている。立派な教育を受け、思考力があり、動機付けのはっきりとした、時には都市環境から農村へ入つてきた彼らは新しいリーダーシップを発揮し、異例なまでの独創力を出してグリーンツーリズムの舞台となる場所を市場へと関連づける。「グリーンツーリズム」が新しいタイプの農村事業であるのと同様、ライフ・スタイルアントレプレナーは新しいタイプの農村実業家と言えるだろう。彼らのことは成功談であるだけでなく、将来にとっても重要である。彼らはある種のライフスタイル・アントレプレナーによって運営されている新しいタイプの会社によつて称えられている。役に立つ実例は西カナダのTreadsoftlyグループであろう(www.treadsoftlycanada.com)。