プロボノ—自分と社会と会社にも利

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Retwitterしました。とても関心があります。日本でも広がっていきたいですね。

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下記の件は朝日の記事の引用です。

プロボノ—自分と社会と会社にも利

オフィス街で「プロボノ」という言葉を聞くようになった。ラテン語のプロ・ボノ・プブリコ(公益のために)から来ている。

職業人がNPO支援などボランティアで専門知識や能力を生かす活動のことだ。

米国の弁護士会で盛んになり、日本でも第二東京弁護士会が会員に社会貢献を義務づけた。それが法曹界から一般企業で働く人々にも広がってきた。

仕事で身につけた経理、情報技術(IT)、広報、営業・市場調査、デザインなどの知識や技能を使ってNPOの経営などを支える。

大助かりのNPOはもちろん、プロボノをする本人も意欲や創造性を刺激され、勤め先の企業も人材の競争力が高まる——一石三鳥の利点が期待できる。

欧米では企業のプロボノ支援は社会的責任の一環とも見られている。日本でも普及させていきたい。

盛り上がりを支えるのは、働く人たちとNPOを橋渡しする専門組織だ。米国の動きを日本に紹介する形で2005年に始まったNPO「サービスグラント」(東京)には500人余が登録し、46団体を支援した。

ホームページの立ち上げ、活動紹介のパンフレットやプレゼンテーション資料作りなどを助ける。その過程でNPOに運営面での助言などもする。

これとは別に英国の留学先で意気投合した金融マンや会計士らでNPO化を目指すグループが「二枚目の名刺」(同)。経理、財務、市場調査などを軸にNPOの経営を支援しようと、輪を広げている。

プロボノをする人たちは、社会貢献に興味があったり、感謝される仕事がしたかったり、人脈や経験の幅を広げたかったり、と動機はさまざま。

一方、国内のNPOは4万を数えるが、多くが経営や財務に弱点を抱える。相性を見極めるといった注意は必要だが、プロボノの仕事が山のように眠っていることは確かだ。

社員のプロボノは企業にも利点が大きい。長い目で重要なのが社員の創造性や積極性を高める効果だ。知識は使えば使うほど磨かれる。

プロボノで持ち前の能力を本業とは全く違う課題にぶつければ、発想の幅は確実に広がる。人材を育てる近道であり、資金や休暇取得などで優遇してでも奨励すべきだろう。

さらに彼らの仕事ぶりや生き方をヒントにして、働きがいと創造性あふれる職場を作ることが経営者の使命になるのではないか。

今のところ、橋渡し役は東京に集中している。コンサルタントを中心に100人が都内などで活動する「プロボネット」はプロボノの契約や作業の標準化を進めている。

地方都市でも橋渡し組織を立ち上げやすくするためだ。

プロボノで、働く人と社会と会社の好循環が全国に広がってほしい。