食材事典から引用
一昔前の粉ワサビや、チューブ入りの練ワサビは、
ほとんどが西洋ワサビを原料としています。 (最近よく見かける”本ワサビ入りの生おろしワサビ”というのは、 西洋ワサビを原料とした練ワサビに本ワサビを加えたものです。)
西洋ワサビは本わさびと同じ辛さと香りの成分を持ち、本わさびの5分の1程度の価格なので、 粉わさびや練りわさびの原料として広く使われます。
現在の本物志向の世の中では、偽物として肩身の狭い思いをしていますが、 これが無ければ本わさびの値段が高騰して庶民は刺し身や寿司の薬味にもわさびを使えなかった事でしょう。
練ワサビには少量の辛子(からし)が混ぜられていますが、これは辛子の方が油分が多く、 この油が辛味成分の揮発性をおさえる役目をはたすからです。
また、西洋ワサビは白っぽいのでワサビのイメージに合わせるために緑色に着色されています。
西洋わさび ワサビ大根、蝦夷ワサビとも呼ばれます。
欧米ではホース・ラディッシュと呼ばれ、 ローストビーフの薬味として定番です。
原産地は東ヨーロッパ説が有力。 日本では主に北海道で栽培されています。
導入当初は需要が無く、植えた西洋わさびはそのまま野性化してしまったそうです。
見た目は本わさびと全く違うのですが、辛味と香りの成分が本ワサビと共通しています。
食材事典から引用しています。