夏の焼きナスの懐かしい母との思い出です。

ナスは美味しいけれど栄養がない、と言われたのは昔の話。

今は研究が進み、ナスにはたくさんの栄養成分が含まれていることが
わかってきています。

ナスといえば昔子供のころの懐かしい母との思い出がありますね。
母と一緒に汗だくでおナスを焼いて、いわゆる焼きナスをよく作ったものでした。

アツアツを手で皮をむいて、ショウガ醤油でアツアツをいただいたり
またそのころは冷蔵庫はなかったので氷で冷やして冷めたい
焼きナスがおいしかったですね。

今はポリフェノールと言ってこの紫が体に良いとか、ナスのお漬物、泉州の水ナスが
ほんとにおいしくって、だいすきです。

つやつやと輝く紫色の果皮に含まれる色素、ナスニンやアントシアニンには、高い抗酸化作用とコレステロールを低下させる働きがあります。

またからだを冷やす効果があるので、暑い夏にはぴったりの食材ですが、冷房で体を常に冷やしている方には体を温める根菜類と召し上がってくださいね。

ただ、油をとてもよく吸収するので、エネルギーが気になる方は調理法に気をつけて。

蒸しナスは、油も使わず手間もかからず、だし醤油などでちょっと生姜味をつけるだけで食べられますよ。

うちではあつあつを醤油と出汁を同量のものにすりおろした生姜を混ぜたものをかけて、鰹節とみょうがなどでいただくことが多いです。

ポン酢や出汁醤油やめんつゆにつけこんで冷やしても美味しいです。
冷やして食べる時もやっぱり焼いたナスを冷水にとったりしないほうが美味いです。

下記におナスの栄養分を記しますので焼きナスはいかがですか。焦げているところだけ剥てくださいね.

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なすは栄養的に特別なものは含んでいませんが、生体調節機能が優れているといわれています。

なすの皮の紫黒色の色素、ナスニン・デルフィニディン・ヒアチンなどを含むアントシアニンと呼ばれるものや果実の中に含まれていて一般になすのアクと呼ばれるクロロゲン酸などの抗酸化物質のポリフェノールを多く含んでいます。

 このポリフェノールとは赤ワインやカカオにも多く含まれていて、このごろは動脈硬化を防ぐ作用もあると注目されている成分です。

そのほかにも「なす」は、変異原物質(発ガン物質)によって体細胞が変異を起こし、ガン細胞に変化することを防ぐ作用が野菜の中でも極めて強いといわれています。
下の表は一般に発ガン性物質と呼ばれている数種の変異原物質を野菜ジュースがどの程度抑えられるかを調べたものですが、数ある野菜の中でも「なす」が飛びぬけて優れています。

資料1 数種の変異原物質の活性に及ぼす、野菜ジュース中の高分子画分の抑制 (1990 篠原)
抑制率 (%)
変異原物質 ニトロソグアニジン AF−2 ベンツピレン ステリグマトシスチン アフラトキシンB1 Trp-P-1

ブロッコリー 26.9 14.7 40.8 34.5 55.5 75.2
な す 29.5 59.4 76.4 66.4 89.1 86.2
ホウレンソウ 21.4 8.0 40.8 24.8 55.5 55.2

*ニトロソグアニジン・・・亜硝酸とアミン化合物との反応によってできる変異原物質(発ガン物質)
*AF−2・・・以前、防腐剤として使用されていた変異原物質(発ガン物質)
*ベンツピレン・・・自動車の排気ガスやタバコの煙に含まれる変異原物質(発ガン物質)
*ステリグマトシスチン/アフラトキシンB1・・・マイコトキシンと総称される、カビなどが作り出す変異原物質(発ガン物質)
*Trp-P-1・・・アミノ酸の一種のトリプトファンの焼き焦げから分離された変異原物質(発ガン物質)