ビタミンB12とは

ビタミンB12とは

シアノコバラミンとも呼ばれるビタミンB12は、赤血球を作るために必要で、貧血の予防や改善に効果的なビタミンです。

他にもビタミンB12は、腰痛や不眠症の改善などに効果もある事から人気の栄養素となっています。

幼児の発育にも不可欠であるため、妊娠中や授乳中にはビタミンB12をしっかりと摂取しましょう。

過剰症が起こりにくく、安全性の高いビタミンB12ですが、上手に摂取しないと効率よく体内で働きませんので、当サイトでしっかり学んで、健康に役立てて下さい。

ビタミンB12の効果

貧血を防ぐ働きが有名ですが、その他にも多様な効能がありますので、代表的なものを以下に記載します。

妊婦はビタミンB12が欠かせません。

最近、アメリカとアイルランドの科学者によって発表されたのですが、 妊娠前後にビタミンB12をしっかりと摂取していない場合、胎児の神経管が欠陥して脳や脊髄に悪影響を与え、脳が発育せずに無脳症を引き起こす恐れがある事が解りました。

研究結果は、とても衝撃的な内容で、血液1リットル中に含まれるビタミンB12が、149ナノグラム以下の妊婦から生まれた子供では、神経管欠陥の危険性が5倍にもなったそうです。

元気な赤ちゃんを産むためにも、妊娠をした際には、葉酸とビタミンB12を積極的に摂取しましょう。

貧血を予防します。

貧血と聞くと、殆どの方は鉄分の不足によるものと考えてしまいがちですが、実は、貧血を起こさないようにするためには、ビタミンB12も重要です。

B12が不足すると、赤血球が成熟することが出来ずに、異常な赤血球(普通より巨大で働きの悪いもの)が作られてしまい、巨赤芽球性貧血と呼ばれる悪性貧血を引き起こしますので、注意が必要です。

動脈硬化をビタミンB12が予防します。

アミノ酸の代謝過程で発生する物質、ホモシステインが血液中濃度を高めると、動脈硬化を引き起こすことがいわれています。

近年の研究で、ビタミンB12や葉酸が、動脈硬化の原因物質であるホモシステインを下げる働きがあることが報告されています。

不眠症を緩和します。

人間は、睡眠と覚醒を24時間サイクルでおこなっています。 このサイクルを制御しているのが、脳から分泌されているメラトニンというホルモンで、太陽光の浴る量で、メラトニンが増減させ、適切な時間に眠気を引き起こしたりさせます。

ビタミンB12は、このメラトニンの分泌を調節する働きがあることから、睡眠と覚醒のサイクルを整え、不眠症を緩和するとされています。

精神をビタミンB12が安定させます。

人間の脳の中枢神経から、末梢神経まで情報が伝達されるためには、様々なビタミンが必要です。

中でもビタミンB12は、神経細胞の中にあるDNAの主成分である核酸やタンパク質、脂質の合成や修復を行うことで、神経の安定や、集中力の向上に資する働きがあることが報告されています。

成長を促進させます。

上記でも解説しているとおり、ビタミンB12は核酸の生合成に深く関与していることから、すべての細胞の健康を維持するためには、必要不可欠な栄養素です。
このため、成長には欠かせません。

腰痛をビタミンB12が改善します。

ビタミンB12は、神経細胞における脂質膜の合成にも必要であることから、末梢神経の傷の回復にも働くことがいわれています。

このため肩こりや腰痛にも効果があることが報告されています。

月経の時には有効です。

既に上記でも解説しているとおり、ビタミンB12は赤血球をつくるために必要な栄養素なので、造血には不可欠となっています。

また、精神安定の働きもありますので、月経時特有のイライラを和らげてくれることがいわれています