トマトでメタボ改善 京大グループが脂肪燃焼の新成分を発見

トマト「店頭から消えた」 “メタボ効果”研究発表でカゴメ株価も急騰2012.2.17

以前はスーパーにはトマトジュースが豊富にあったが…

 インフルエンザの予防効果があるとされるヨーグルトが品切れ状態だが、今後はトマトが注目されている。

メタボリック症候群の改善に有効という研究発表を受け、売り上げが好調で、ジュースも通常の3倍以上の売れ行きで品切れも相次いでいる。

カゴメの株価は16日も昨年来高値を更新するなど、真冬のトマトブームが起きている。

 トマトの脂肪燃焼効果は、京都大などの研究グループが10日付の米オンライン科学誌に掲載。

メタボは中性脂肪が増加する脂質異常が一因だが、研究グループはトマトのジュースや果実から、脂肪を燃焼させる遺伝子を活性化する新成分を発見した。

 これが先週末に報じられると、店頭ではトマトやトマトジュースの売れ行きが上昇。千葉県内のスーパーでは「品切れになった」(県内の主婦)。

 カゴメによると、「店頭で通常の3倍以上の販売量で、それ以上の発注が来ている。

商品によっては品切れになっているものもある」(広報グループ)。いつ、どのぐらい飲めばいいのかという問い合わせも相次いでいるという。

ただ、製造工程上、一気に増産するのは簡単ではないという。

 株式市場も反応し、16日のカゴメの株価は8営業日続伸。1606円の昨年来高値を更新する場面もあった。(SANKEI EXPRESS)


トマトでメタボ改善 京大グループが脂肪燃焼の新成分を発見