らっきょうの甘酢漬け

昔の母はとにかく忙しかったですね。

朝は早く起きて朝ごはんを作り、夜は靴下の穴繕いをいねむりながらしていた姿を思い出します。

そんな中でも母は梅干やらっきょう漬けをしていました。特にらっきょうが美味しかったです。

懐かしい大好きな母を思い出しながら、らっきょうの甘酢漬けがいい塩梅に漬かっていますので今日はあったかいご飯でいただきます。

下記のレシピを参考になさってくださいませ。

らっきょうの甘酢漬け

講師:
ほりえ さわこ

・・・・・・・・・・・記・・・・・・・・・

材料

・らっきょう1kg.
【甘酢】
・酢カップ1+1/2.
・水カップ1+1/2.
・砂糖カップ1+1/2.
・粗塩大さじ3.
・赤とうがらし(種を除く) 1本.

らっきょうの下ごしらえ

1ザブザブと水で洗って土を落とし、株がつながっているものはバラバラにする。

2上から5mmほどのところに包丁を入れる。
薄い表皮の一部を切らずに下に引っ張り、皮をむきやすくしておく。

3ひげ根の部分を切り取る。

4ボウルにらっきょうを入れて水を注ぎ、こすり洗いをしながら、表皮をむく。
むいたらざるに上げ、水けをよくきる。 .

つくり方

1 らっきょうは洗って先端とひげ根を切り、薄い表皮をむく。
消毒済みの容器に入れておく。

2 【甘酢】の材料と赤とうがらしを鍋に入れて火にかけ、煮立たせる。

3 らっきょうを入れた容器に2の【甘酢】を熱いうちに注ぎ入れる。
赤とうがらしは保存中の殺菌に役立つので、いっしょに入れる。

4 らっきょうが【甘酢】の表面から出ないように、ぴったりとラップで覆う。
そのままおき、冷めたらふたをする。 .

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らっきょうの効能を解説します。

らっきょうは殺菌効果、利尿、発汗、整腸作用があり、昔から薬用植物として 広く利用されてきました。

栄養価にすぐれ、なかでも薬効成分のアリシンは殺菌効果だけでなく、 ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復、スタミナアップの強い味方です。

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らっきょう特有の香りの正体は硫化アリルという薬効成分。硫化アリルは糖質を分解しエネルギーを生み出すビタミンB1の働きを効果的に持続してくれるため、疲労の回復や夏バテ防止に役立ちます。

らっきょうにはこの他にも殺菌作用、抗酸化作用、血液凝固抑制作用などが期待できます。

古来、らっきょうには薬効が多く、胃痙攣、下痢、夜尿症、痔、肩凝り、腰痛、冷え性、不眠症、高血圧症、動脈硬化症、神経痛、感冒などに効能があると言われており、生食すると寝汗に効くとか、卸し汁は鼻血、切傷、虫刺されによいとかの効能の記載があります。

食べ方も中国由来の生食、炒食、煮食、塩漬、醤油漬、甘酢漬などのほか、薬味や、味噌汁にちらしたり、その他各種の料理のトッピングなど用途は多彩です。(武川満夫・武川政江:食卓さくもつ事典)