赤ちゃんにも“同情する心” 京大などアニメで実験

人は生まれつき「善」である可能性が備わっている性善説嬉しいですね。

神なるものが与えたもうた「善」をずーっと生かしていける世の中にしていきたいですね。

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赤ちゃんにも“同情する心” 京大などアニメで実験
京都新聞 6月13日(木)14時39分配信

実験で用いたアニメと、それを見る赤ちゃん。球が立方体を追いかけ、こづいたり、押しつぶそうとしている(板倉昭二教授提供)

 生後10カ月の赤ちゃんも、攻撃を受けている犠牲者に同情する行動を取ることが、京都大などの研究グループの実験で分かった。人は生まれつき「善」である可能性を示唆する結果といい、米科学誌プロス・ワンで13日発表した。

 グループは、教育学研究科の鹿子木康弘助教、文学研究科の板倉昭二教授、大学院生の奥村優子さんら。

 乳児に球体や立方体などが動くアニメーションを見せた後、同じ形のおもちゃを見せ、どちらに関心を寄せるかを調べた。

 他の物体を追いかけてこづいたり、押しつぶそうとする攻撃行為があると、乳児20人中の16人が攻撃者から逃げる「犠牲者」と同じ形のおもちゃをつかんだ。攻撃行為がないアニメだと、選ぶ物体に差はなかった。

 子どもは1歳半になって言葉を話せるようになると、言葉や表情などで同情的な態度を示すことが分かっている。

成人に今回と同じ実験をすると、「強いから」と同情とは別の理由で攻撃者を選択する人が多かった。

 鹿子木助教は「人間の生まれ持った本質は、苦境にある他者に同情的態度をとる『善』である可能性が高い。

文化や社会的な経験で、原初的な同情的態度から、より複雑な行動に変化すると考えられる」と話している。

最終更新:6月13日(木)17時39分