脳」が老けない技術とは?
ビジネスブックマラソン 2013/12/23 09:56 土井英司
本日の一冊は、ベストセラー『脳に悪い7つの習慣』の著者であり、競泳、体操のオリンピック日本代表チームに「勝つための脳=勝負脳」の指導をした林成之氏が、「年を取るほど頭がよくなる」方法を指南した一冊、『何歳になっても脳は進化する!』(林成之・著 三笠書房)。
年を取っても脳は衰えない、というのは以前にも書籍で読んだことがありますが、本書は、その理由と脳を活性化する行動、生活習慣を明らかにした一冊。
脳がうまく働くやり方を説いた本なので、仕事や勉強など、脳を多用する方には、ぜひチェックしていただきたいところです。
まず知っておきたいのは、脳はネガティブな情報を嫌い、ポジティブな情報を好むということ。
なかでも脳が一番喜ぶのは、<自分がやろうとしたことを達成すること>なのだそうです。
そういう意味で、仕事には老化防止の効果がある。また、同じ仕事をするのでも、目標を立てるのと立てないのとでは、大きな差が生まれるようです。
また、マネジャーが覚えておきたいのは、以下の点。「報酬は小出しに」と言ったマキャベリは、やはり正しいようです。
<自己報酬神経群がよく働くのは、「ごほうびが得られた」ときではなく、「ごほうびがもらえそうだ!」という期待があるとき>
興味深かったのは、損得を考えることがマイナスに働くことと、片づけが集中力を高める、という点。
人間は、損得を考えると、得なときだけやるようになるのでマイナス。
何かに集中したいときは、新しい情報をシャットダウンするのが一番なので、机は片づけた方がいい、ということだそうです。
読むと、いかに自分が脳に悪い習慣を続けていたかがわかり、反省することしきりです。
みなさんもこの機会に、ご自分の習慣、ぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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