(3)栄養バランス 油脂類少なくカロリー控えめ
2014.1.8 08:30 (3/3ページ)
同じ種類の食品を同じ量食べても食べる順番で血糖値の上がり方は違う。和食の場合も、まず野菜を食べ、次に魚や肉、最後にごはんを食べる「懐石風」が最適。
清野理事長は「懐石風の食べ方は血糖値の上昇が緩やかで、食べ過ぎを防ぐ効果もある。糖尿病の人だけでなく、予防のためにも、食事はゆっくり時間をかけて食べるようにしてほしい」とアドバイスする。
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食生活欧米化し、脂質が高い傾向
和食が健康に良いことは分かっていても、国内では食生活の欧米化が進み、主食であるコメの摂取量が減少し、一方で肉類や油脂の摂取増加で脂質の摂取割合が高めとなっている。
健康的な生活を送るための理想的な「PFCバランス(3大栄養素のバランス)」は、たんぱく質15%、脂質25%、炭水化物60%。若い世代ほど脂質が高い傾向にあり、一汁三菜の和食の良さを知ってもらう食育の取り組みに期待がかかる。