漁業再生のカギは「家庭料理」にあり
ホントが知りたい食の安全 有路昌彦
大学では、学生たちに「商品開発」についても教えています。水産物で作った調理品の商品化もテーマの1つです。その授業ではひとつひとつ調理してみんな味見をしていきます。一人暮らしの学生の多くは料理ができるので、指示どおりにどんどん進みますが、中には全くできない学生もいます。
ほかの大学や学科の先生と話をしても、学生で料理ができるのはよくて半分という感じ。20歳近くの大人に包丁の使い方から教えないといけない事態で、あるいはコンロの使い方から教えないといけないことすらあります。こうなると、商品開発というテーマのはるか手前、料理以前の生活の基本から、ひとつひとつ積み上げる大変な教育活動になってしまいます。
■料理が本格的なのは男子学生
実は、毎日の生活とは、ひとつひとつが高度な技術の体系によって構成されているのだなあ、と改めて思います。
私の場合、大学院生時代に学生結婚し、家事の半分は私の役割であったことから、そこで料理ができるようになりました。その後フードコンサルタントとして、この料理スキルが大変役立ちました。
料理方法がわかららないときは、何度も自分の母親に電話で聞いたものです。今も週末の料理は私が担当しています。最も得意なのは魚料理で、三枚おろしから刺身までなんでもやります。もともと父親が水産関係者だった影響もあるでしょうが、私の所属する水産学科の学生の半分は魚料理に関してはプロ顔負けの腕前です。このようにやたらに料理ができる学生の多くは男の子で、料理が趣味という学生もいて頼もしいものです。将来は、良きイクメンになれそうです。
ホントが知りたい食の安全 有路昌彦
大学では、学生たちに「商品開発」についても教えています。水産物で作った調理品の商品化もテーマの1つです。その授業ではひとつひとつ調理してみんな味見をしていきます。一人暮らしの学生の多くは料理ができるので、指示どおりにどんどん進みますが、中には全くできない学生もいます。
鮮魚売り場
ほかの大学や学科の先生と話をしても、学生で料理ができるのはよくて半分という感じ。20歳近くの大人に包丁の使い方から教えないといけない事態で、あるいはコンロの使い方から教えないといけないことすらあります。こうなると、商品開発というテーマのはるか手前、料理以前の生活の基本から、ひとつひとつ積み上げる大変な教育活動になってしまいます。
■料理が本格的なのは男子学生
実は、毎日の生活とは、ひとつひとつが高度な技術の体系によって構成されているのだなあ、と改めて思います。
私の場合、大学院生時代に学生結婚し、家事の半分は私の役割であったことから、そこで料理ができるようになりました。その後フードコンサルタントとして、この料理スキルが大変役立ちました。
料理方法がわかららないときは、何度も自分の母親に電話で聞いたものです。今も週末の料理は私が担当しています。最も得意なのは魚料理で、三枚おろしから刺身までなんでもやります。もともと父親が水産関係者だった影響もあるでしょうが、私の所属する水産学科の学生の半分は魚料理に関してはプロ顔負けの腕前です。このようにやたらに料理ができる学生の多くは男の子で、料理が趣味という学生もいて頼もしいものです。将来は、良きイクメンになれそうです。