炊飯器で作る、発酵バター

炊飯器で作る、発酵バター

手作り・保存食品ガイドの黒田さんの発酵バターを作りたいと思ったのですが、残念なことに、我が家のレンジには発酵機能がついていません。黒田さんによれば、「40℃で6時間の発酵が必要」ということなので、ならば炊飯器でやればいいのでは? と思い立ち、やってみました。結果、予想通りの大成功です!

よろしければ、一度お試しください。黒田さんの発酵バターのレシピ

炊飯器発酵バターの材料(一回分)

発酵バター

材料

生クリーム 1パック(200ml)
ヨーグルト 大さじ1
生クリームは脂肪分の多い動物性のものを使います。今回使ったのは乳脂肪分45%です。

炊飯器発酵バターの作り方・手順

炊飯器で発酵バターを作る

1: 用意する道具

炊飯器、普通の温度計(100均ショップで買える)、ケーキクーラーなど丸い網、クリップ1個、ハンドミキサー。

2: 炊飯器に湯と網を入れ、ヨーグルト混ぜ生クリームをセット

炊飯器に湯と網を入れ、ヨーグルト混ぜ生クリームをセット 生クリームの口を開け、清潔なスプーンで、口を開けたばかりの新鮮なヨーグルトをすくって入れてよく混ぜ、口をクリップで止める。

炊飯器の内釜に、熱湯を1の線位(網より下)まで注ぎ入れ、網(ケーキクーラー)を入れ、ヨーグルト入り生クリームをのせ、隣に温度計を置く。
湯を入れるのは釜の保護と、釜内の温度を安定させるため

3: 蓋をして、40℃前後で6時間発酵させる

蓋をして、40℃前後で6時間発酵させる 中が見えるようガラス蓋をして、保温スイッチを入れる。しばらくして40℃になったら蓋に隙間をあけて、40℃に保ちながら6時間発酵させる。

上がり過ぎたら保温スイッチを切って様子を見ても良いが、温度の下がり過ぎには要注意!
一般的に、保温温度は60℃なので、隙間を開けて蓋をして温度を下げる

4: 6時間後発酵終了

6時間後発酵終了 6時間後発酵終了。そっと中を覗いてみると、つやつやなプリン状に固まっている様子。口をクリップで閉じ直して、冷蔵庫で三日間休ませる。

5 :冷蔵して70時間後、寝かせ終了

冷蔵して70時間後、寝かせ終了 70時間後に冷蔵寝かせ終了。

6: 大きめのボウルに取り出す

大きめのボウルに取り出す 大きめのボウルに取り出す。

7: ハンドミキサーで混ぜる

ハンドミキサーで混ぜる ハンドミキサーの強で混ぜる。5分ほど混ぜてる内に、だんだん分離してくる。
なかなか分離しないので気長に混ぜる

8: 黄色っぽくなって分離し始める

黄色っぽくなって分離し始める うすい黄色になって分離し始める。だんだん水分が出てくるので、混ぜ難いようであれば、水分(ホエー)を別の容器にあけて、更に、なめらかになるまで混ぜる。
このとき水分が飛び散って周囲を汚すので、ボウルは大きめがお勧め!

9: なめらかになったら混ぜ終わり

なめらかになったら混ぜ終わり なめらかになったら混ぜ終了。残ったホエーをあける。

10: キッチンペーパーで包んで水気を抜く

キッチンペーパーで包んで水気を抜く キッチンペーパー2〜3枚で包んで水抜きする。ホエーは捨てないで料理に使う。ペーパーがびしょびしょになったら取り換える。
画像はホエーと水抜き中のバター

11: バター完成

バター完成 水気が抜けたら無塩の発酵バター完成。小分けして好きな味に味付けする。

12:ノーマル味と蜂蜜味の発酵バター

ノーマル味と蜂蜜味の発酵バター 右側が塩味をつけた発酵バターで、左が蜂蜜バター。
蜂蜜バターを焼き立てパンケーキの上にのせて食べれば至福の極み

ガイドのワンポイントアドバイス

ヨーグルトを混ぜた生クリームを、炊飯器の保温機能を使って発酵させます。一般的に、保温した時の内釜の温度は60℃位なので、蓋を少しあけて余分な熱を逃がしてあげて、40℃前後に保ちます。

温度が上がり過ぎたら蓋を大きく開けます。様子を見ながら時々スイッチを切ってもいいです。理科の実験的な要素のある調理方法です。楽しんで作ってみてください。