植物の力で若返る?第7の栄養素、ファイトケミカルに注目!
Mocosuku Woman
私たちが食事からとれる栄養素はたくさんありますが、そのうち、たんぱく質・糖質・脂質といったカラダを作るものを3大栄養素、ビタミン・ミネラルといったカラダの調子を整えるものを5大栄養素、これに食物繊維をプラスしたものを6大栄養素と呼んでいました。
ところが最近、第7の栄養素として注目を浴びているのがファイトケミカル(フィトケミカル)です。
ここでは、ファイトケミカルについて簡単に解説します。
【特集】第7の栄養素、ファイトケミカルに注目!!
◆ファイトケミカルってなに?
ファイトケミカルとは、英語でphytochemicalと言い、植物にふくまれる化学物質のことです。日本語では、ファイトケミカル、フィトケミカルと言います。
これらの物質が栄養素としてだけではなく、抗酸化作用のほか、免疫コントロール作用・解毒酵素誘導作用があることが、最近の研究で分かって来ました。
つまり、
・身体を若々しく保ち(抗酸化作用)
・病気に負けない身体をつくり(免疫コントロール作用)
・身体の中の悪い物質を外へ出す(解毒酵素誘導作用)という、とてもありがたい物質たちなのです。
◆ファイトケミカルの種類はどれくらい?
現在分かっているものはおよそ1500種類。遺伝子的な研究が進めば、およそ1万くらいはあるだろう、といわれています。
例えば、カシスやブドウなど赤や紫の果物などに多くふくまれるポリフェノール、トマトの赤い色の元であるリコピン、大豆に含まれるフラボノイド、日本人が大好きな緑茶に含まれるカテキンなどなど。これらには全て、高い抗酸化作用があります。
アマゾンのスーパーフルーツと言われるアサイーにも抗酸化の働きのあるアントシアニンがたくさん含まれています。
また、ニンジンやカボチャなど緑黄色野菜に含まれるカロテンには目や皮膚の健康を保つ働き、海藻類に含まれるフコイダンやキノコ類に含まれるβ-グルカンには免疫力をアップする効果があります。
さらに、甘草にふくまれるグリチルリチンには強い解毒作用があるため、とても古くから漢方として使われてきました。
まさに先人の知恵ですね。