世界経済は大転換の時代へ
1967年に創設され、今年で50周年を迎えるASEAN(東南アジア諸国連合)は、今や、活動内容においてEU(ヨーロッパ連合)に次ぐ高い国際的評価を得ています。
日本にとってもASEANは重要な貿易相手です(中国に次ぐ第2位。アメリカは第3位)。
人口6億2000万人、GDP2兆5000億ドルを有するASEAN市場は、日本企業にとっては、製造拠点として、また、自社製品の消費市場として長らく注目されてきた地域です。
現在、域内諸国のビジネス環境には、大きな変化の兆しが見られます。
中国企業の台頭とアセアン地元企業の実力の向上により、域内市場の競争は厳しさを増してきています。
http://toyokeizai.net/sp/20170713/
一方、製造業にとって有利であった廉価な労働力も最低賃金の引き上げ、人口の高齢化と少子化の始まりにより、その優位性を失いつつあり、一部の国では、「中所得国の罠」からの脱出の模索も始まっています。
本カンファレンスでは、このような環境変化に機敏にかつ果敢に対応するために、日系企業に求められる新たな戦略とは何かについてM&A、地域統括、ガバナンス、人材戦略などの視点から考察します。