<農業法人>< 農業での「コスト削減」は、一般製造業のように思うように進んでいないのは何故だろう? >
飛躍 「 イズミ農園さん 」です。<農業法人>2009年 4月 21日 火曜日
< 素敵な経営者みぃ〜つけた。 ご紹介 >
未来の農業経営スタイルを垣間見る 「 イズミ農園さん 」 (農業法人)です。
山梨県大泉村で農業経営をしている農業法人 「 イズミ農園 」 さんは、その主な出荷先はレストランの「ジョナサン」です。
「 ジョナサン 」 は、使用する野菜の9割を、「 イズミ農園 」さんから、仕入れていると言われております。
なんと、その取扱高は年間に約10億円と聞きます。
まずは、その歩みをご覧願います。
イズミ農園の創始者の 「 梅津錦市さん 」 のプロフィールを、HPの一番下に記載がありますので、是非ご一読願います。
彼はサラリーマンからの転身で農業に参入してこられました。
昭和55年30aの圃場から農業の生産に取り組んでおられ、 2年目の1981年には300a さらにその3年後の1987には700aと経営規模を拡大し、
昭和62年の1987年には「泉農事組合法人」を立ち上げておられます。
農業を始めてから8年後のことです。
有限会社に組織替えしたのは、平成元年の事です。
ズミ農園の経営理念は
『 「生きる」ための健全な「食」を求めて、
イズミ農園は、「農」をとおして「食」と「いのちの輝き」を提案します。
つねに生産と加工の実践、研究を重ねている事業体です。』とあります。
そのモットーの中には、
『 健康でおいしい野菜とは何か。
それは…。たとえば…喉が渇くと…自分たちが育てたレタスをその場で食べるのですが…
「…」と、自然の恵みに感謝し…この美味を早く消費者に届けたい…願いでいっぱいに…。』
との記述には、私も思わず胸に熱いモノを感じてしまいます。
31歳で農業を志し 「 既成概念にとらわれない 」 、独自の発想で新しい時代を先取りした農業経営を心がけ、
その 「 既成概念にとらわれない農業経営をしたい 」 と言う信念に基づき、自らの農業経営への 「 夢 」 を具現化すべく挑戦を始められます。
彼の考え方の特異性として私がなるほどと気になったのは、 「 作付け面積の6割を出荷できれば、採算が合う経営を目指したい 」 との事でした。
つまりこの考え方の背景には、彼が就農当時に農業経営での悩みを 「 販売単価 」にあると、 そこに問題点を見いだしていたと私は感じるのです。
私は、彼がその疑問を放置しなかったところに、
今日までに彼の農業経営が 「イズミ農園」 として発展して来れた原動力があったと私は感じております。
さらに、彼の物事に対する受け止め方を学ぶ事ができます。
つまり 「 感じた疑問をトコトン掘り下げし、その疑問を自らの課題として追求し、日頃の生活の中に、その解決に向けたヒントを探し求め、
それを試行錯誤を繰り返しながら、リスクを回避しながら自らの経営改革を進めてゆく、
そ・の・日・々・の・活・動・こ・そ・が、真の経営者としての活動なのだと私は感じていました。
農業と言うどちらかと言えば保守的な世界の経営者でも、 自らの経営の改革を放棄し、同じ事の繰り返しを続けているようでは、
その先にあるのは経営の縮小であろうと私は感じます。
「 問題を解決しようとする彼の強い信念 」 が、 「 すかいらーくの代表者さん 」との出逢いを、
「 素敵な出逢い 」 に感じる事ができたのだと私は思っています。
『 「 何気ない出逢い 」 を 「 素敵な出逢い 」 に転換する 』
それを成し遂げることが出来るのは、
まさに人間の内面も含めた その人 「 本人の心の世界の出来事 =認識の世界 」 なのだと私は感じております。
その 「 素敵な出逢い 」 は、輝かしい経営の発展を続けている経営者には、
必ずと言って良いほど恵まれた出逢いがあるのです。
彼の場合はそれが、皆さんもお馴染みの
レストラン 「 すかいらーく 」 の代表者さん との出逢いだったのだと。
彼等が出会ったその当時を、改めて皆さんと一緒に振り返って見ますと、
「 当時、都会の若者は、野菜不足に不安を感じている方々が多かったのでした。
そこにビジネスチャンスを見いだし、生野菜サラダをレストランの目玉として掲げて登場したのが、ジョナサンでした 」
そのレストランの目玉商品をお客様に提供する経営を可能にしたのが、
既成の概念にとらわれない農業経営をしたいとの「 夢 」を抱いていた梅津さんだったと私は思います。
まさに横川さんの 「 レストラン経営の夢 」 と 「 梅津さんの農業経営の夢 」、
この2人の経営者の 「 夢 」 が出逢って、
「 食べ放題の生野菜サラダ 」 の提供を可能にしたと言えます。
当時は、健康と美容に関心の高かった都会の女性の間で、 大いに話題になった事を私は記憶しております。
従来の農業経営に疑問を持ち、何とか経営改革をしたいと願う梅津さんと、 レストラン経営に風穴を開けお客様へ
「 食 」 の・あ・り・方・を 提案したいと思案中の、すかいらーくの代表者さんとの出逢いが、
後に外食産業であるレストラン業界に新旋風を起こす事となったのが、 レストラン 「 ジョナサン 」 の事業展開だったのでした。
レストラン 「 すかいらーく 」 ではなく、
新たな事業理念で、新たに起こした レストラン 「 かもめのジョナサン 」だったのです。
今では珍しくもないレストランのスタイルですが、 当時は若い女性を中心に 「 安 心 して食べられる野菜サラダ 」 と言うことで、
一斉を風靡しその意味でレストラン業界に実に爽やかな風をお客様に提供してくれたと私は思っています。
梅津さんは、その代表者さんとの出逢いが縁で、その 「 野菜サラダ 」 向けの材料供給を引き受ける事により、
彼の経営はそれまでの経営のハードルを一気に越え、
今日まで発展を続ける事に繋がったのだと私は感じております。
大きく経営を発展させるには、
このように外部の業界で何とか同業他社との差別化を図りたいと願っている相棒と、
お互いの 「 夢 」 を、共有し共に歩む経営者としての道もありますね。
その前提となったのが 「 出 逢 い 」 で す 。
その 「 出 逢 い 」 を 「 素敵な出逢い 」 に変える事が・出・来・る・か・ど・う・か・は、
青年農業者の皆さん自身 ( =認識の世界 ) にかかっているのですね。
同業他社と差別化を図りたいと願っていそうな方々を私が想像してみますと、
・体力の弱っている方々を抱えている病院
・一泊3万円前後の温泉旅館やホテルレストラン などなど
・食事付き民間介護施設 などなど
他の業界で同業他社との差別化を図りたいと願っている企業は多いと思います。
そのような他業界の経営者の潜在的な欲求を如何に上手に汲み上げ、
どのようにビジネスとして提案してゆくべきなのか?
その欲求は他業界の経営者の欲求に見えますが、
実は私達一般消費者の欲求そのものなのだと言う事に気づかされますね。
青年農業経営者の皆さんも、
日頃の生活の中から身近な業界をそのような視点で分析してみることも大切かもしれませんね。
松下幸之助が会社を立ち上げた当時の商品が「二股のソケット」であった事を思い出させます。
結果として、「イズミ農園」さんは、レストラン「ジョナサン」への出荷額は年間10億円?
すかいらーくの新たな挑戦PDF
ちなみに 「 イズミ農園 」 さんの概要は さらに 「 イズミ農園 」 さんの堆肥は、 「 小林牧場 」 さん より供給されています。
「 NPO法人えがおつなげて 」 PDF 出逢い、仲間は大切ですね。
変革を遂げ続ける 「 イズミ農園 」さんは、
2000年にはIT技術を導入し全国に広がる傘下の2000戸の農家をネットで結び、 「 サイバー農園 」 を構築しました。
これにより土壌管理のデータベース化を始め、
病害虫の発生状況などもリアルタイムで把握し生産管理指導にあたっている等の取り組みについては、
NHKの報道で皆さんもご承知のとおりです。
大規模化でなければ農業では収入をあげる事はできないのでしょうか?
でも、でも、大丈夫
小規模でも、生き抜くためには大規模では出来ない・・
フットワークの軽さを活かしてフェイス・ツー・フェイスで「信頼の構築」を進めることです。
すでに本ブログの愛読者の皆様は、すでにご存知ですねッ・・。
それぞれの地域の個性 ( ローカル色 ) を、
消費者の目線と技術者の目線でさらに磨き上げ、
オンリーワンの生産方式を ( 工 夫 ) 積み上げるべきであると言うことを・・。
「 オンリーワン 」 すでに 「 イズミ農園さん 」 は、
スタートラインに立った時から、その道を歩んでおられます。