古民家再生(上):農家民宿4月にオープン 横浜から三和へ女性移住

古民家再生(上):農家民宿4月にオープン 横浜から三和へ女性移住
両丹日日新聞 1月22日(日)16時5分配信

農家民宿開業へ向け準備に励む沢田さん

 自然に包まれた農山村にあこがれ、神奈川県横浜市から福知山市三和町上川合に移り住んだ女性が、茅葺き屋根の古民家を使って農家民宿を営む準備を進めている。

フリーで翻訳業をしながら、国際医療援助活動団体の一員としても活躍する沢田さやかさん(38)。府の認可が下りれば、4月にオープンする予定という。

 沢田さんは京田辺市出身。高校卒業後、国際的な視野を広げたいと渡米し、アイオワ州の大学で学び、学位を取得した。帰国後は、同志社大大学院で社会人類学を研究し、外資系の学術出版社で8年余り働いた。本社の合併を機に退職、25カ国を旅して翻訳の仕事を始めた。
 
 その一方で、NPO法人を設立してラオスの教育支援活動に取り組む父、京都教育大学名誉教授の沢田誠二さん(72)の影響を受け、09年に認定NPO法人国境なき医師団日本の一員に。
 
 自身の力を人道支援に役立てたいと、今までアフリカのマラウィ、スリランカ、エチオピアなどに派遣され、医療活動の後方支援をした。東日本大震災の被災地にも出向いた。
 
 農家民宿経営を思い立ったのは4年前。徳島県の祖谷渓にある農家民宿を外国人の仲間ら約10人で訪ねた際、雑魚寝をし、ともに食事づくりをした。参加者からは、大自然の景観も含め大好評だった。
 
 これを機に農家民宿経営の夢を抱き、その実現に向け、府北部を中心に15軒ほどの古民家を回り、09年春、上川合の物件に決めた。
 
 「川合川を挟んで小学校を望む高台にあり、家のそばには畑がある。谷間の景観が素晴らしく、思い描いていたイメージにぴったりだった」という。
 

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