伝統的な家庭料理を基本にした「和食」が申請されたことは大変喜ばしいことです

ウエル栄養料理研究所(代表丸元淑生)著「病気を遠ざける食事」で、『栄養学からみて本質的にフィッシュ・ベジタリアンの日本型の食事は世界で最も病気を遠ざけることがわかっているが、日本では外食しているかぎり、この食事はできないわけである。

矛盾しているけれども、最もできないのは日本料理店に行った場合である。

野菜は魚の下敷きになっていて、独立した野菜料理があったとしても量が極端に少なく、種類も限られていてピラミッドの二層目は築きようがない。

土台となる一層目の穀物(ご飯)は食事の最後に供されるので、このピラミッドのような量を摂ることはとてもできない。

豆類は完全に排除している店が多く、根底からピラミッドが築けないのである』と述べられています。

その料理店の「和食」でなく、伝統的な家庭料理を基本にした「和食」が申請されたことは大変喜ばしいことです。

丸元淑生著「何を食べるべきか」の最終章「われわれは何を食べるべきか」に、『この特産のオリーブとオリーブ油を多く摂っていたことを除くと、ギリシャ食は日本食と非常に類似していた。

穀類と野菜の摂取量がぴったり一致していて、それで主たるカロリーを摂っていたうえで、両方ともトランス型の脂肪酸の摂取量がゼロだったのだ。

日本食では魚を多く摂り、ギリシャ食では果物を多く摂っていて、いずれもヘルス・ファクターとして健康に寄与していたが、それは恵まれた産物によるそれぞれの食事の特徴の違いということができた。

穀類と野菜の摂取量の一致は、食事の土台が一致していることを意味しており、ギリシャ食は日本食3分の1とはいえ、他国に比して豆を多く食べていることも共通点として挙げることができた。』と書かれています。

そのギリシャ食が、健康的な食の地中海料理として無形文化遺産に既に登録されています。
——————————————————————

写真は以前に作ったわさび寿司です。
わさびを栽培しており葉・茎・花などすべて使ったお寿司です。