黒豆の成分を効果的に摂る方法について

栄養満点、脂肪も減らしてくれる 大豆よりもさらに優秀な黒豆
黒豆の黒い色素はブルーベリーと同じ、目の健康に良いアントシアニンです。

アントシアニンの中でも特に抗酸化作用の強いシアジニンという成分が豊富。
シアジニンは脂肪の吸収を抑え、脂肪を減らしてくれる効果が注目されています。

シアニジンを効果的に摂るには黒豆の煮汁をしっかり摂ること。

黒豆には大豆の持つ有効成分をはじめ、ビタミン、ミネラルなど
非常に豊富でバランスの良い栄養素がたくさん含まれているのです。

【詳細】
栄養満点、脂肪も減らしてくれる,大豆よりもさらに優秀な黒豆 ,最近注目の黒豆

少し前までは、黒豆といえばおせち料理に登場するものでしたが、近年はそれだけでなく、黒豆ココア、黒豆茶など、様々な黒豆食品がありますよね。

テレビ番組などでダイエット効果があるということで取り上げられて最近特に注目されていますが、それだけではなく、黒豆にはたくさんの効果があります。

今回は、そんな黒豆についての話や、黒豆の成分を効果的に摂る方法についてご紹介します。

■ 黒豆とは…

一般的に黒豆と呼ばれている豆は、正式には黒大豆という大豆の仲間です。大豆自体も健康によいとして注目されていますが、黒大豆にはまた別の特徴があります。

まずは黒豆の黒い皮の色素である「アントシアニン」。

ポリフェノールの一種で、ブルーベリーにも多く含まれている目の健康によい成分です。
視力低下に効果があるだけでなく、様々な眼病予防に効果があるといわれています。

また、アントシアニンには活性酸素を除去する抗酸化作用があるので、美容や老化防止にも効果があります。

それだけでなく、血管を強くし、血行をよくしてくれるので、冷え性や肩こり、腰痛などの症状にも効果を発揮するうれしい成分でもあります。

それ以外にも、以前豆乳ダイエットでも取り上げたような大豆特有の成分であるレシチンやサポニン、大豆イソフラボンなども当然含まれています。

また、黒大豆は成分から見ても大変バランスがよく、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルやビタミン類も豊富に含まれています。

バランスがよい上に、今話題の大豆の成分、さらにアントシアニンなどが合わさっていることから、現代人にピッタリの食品と言えますね。

■ 黒豆ダイエットの秘密

先ほど取り上げた、大豆には含まれていない黒豆のアントシアニン。アントシアニンの中でも特に抗酸化作用の強いシアニジンという成分が黒豆のダイエット効果をよりあげてくれています。

通常、食事によって摂取した脂肪は、腸で吸収され体内に蓄積されていくのですが、このシアニジンは、脂肪を包み込むため、脂肪が腸で吸収されるのを阻止し、体外に排出するのを助けてくれます。

だからと言って黒豆を毎日食べるのは面倒だし、意外に高カロリー。

日本人が米を主食としているように、豆を主食としている国も多くありますから、当然のことかもしれません。

しかし、このシアニジンは水溶性なので、黒豆を食べなくてもその煮汁を飲むことでさらに多くのシアニジンを摂取することができるのです。

黒豆の煮汁のシアニジンの量は、黒豆の10倍とも言われています。


■ 黒豆のシアニジンの効果的な摂り方

○煮汁を飲む

まずは先ほどから書いている黒豆の煮汁を飲むことです。作り方は簡単。しばらく黒豆を水につけてやわらかくした後、中火であくを取りながら煮込むだけです。

調味料などもいりません。約5分ほど煮込んだら、あみでこして出来上がりです。ただし煮込むときは沸騰させないように注意してください。

アントシアニンは100℃前後で成分が壊れてしまいます。煮汁は長持ちするものではないので、作った後は2〜3日で飲みきるか、冷凍して保存しておきましょう。

○黒豆茶

煮汁を作ったりこしたりするのは面倒だという方は、黒豆茶がオススメ!黒豆茶は市販のものでもかまいませんし、自分で作ってもOKです。

乾燥したマグカッ プなどに黒豆を大さじ1杯程度を入れて電子レンジに入れ、香ばしいにおいがしてきたら電子レンジをとめ、そこに熱湯を注ぎフタをして5分程度むらしたら完成です。

大量に作るときは、電子レンジを使わず乾燥した黒豆をフライパンで炒った後、同じようにする方が簡単です。

色が黒いのでわかりにくいかもしれませんが、皮に裂け目が入り、香ばしい香りがしてきたら火を止めてOKです。

このときに、フライパンはテフロン加工ではなく、鉄製やアルミ製のものを。空焚きに近い使い方をするのでテフロン加工のフライパンは使えなくなってしまいます。

注意してくださいね。後は同じように、急須やマグカップに入れてお湯を注いで蒸らして飲んでください。

○黒豆ココア

これは市販のものが飲みやすいと思います。前回のチョコレートダイエットで取りあげた
ココアの主成分カカオのカカオポリフェノールと黒豆が合わさることで、抗酸化作用を含め美容やダイエット効果が倍増します。

黒豆の煮汁や黒豆茶を自分で作った場合は、黒豆がどうしても残ってしまいます。

先ほど、黒豆はカロリーが高いと述べましたが、逆に水には溶け出さない食物繊維なども黒豆には豊富に含まれています。

高カロリーだけれど、その分他の栄養も摂れる黒豆も食べるか、カロリーを抑えるために黒豆は食べずにおくかの判断はあなた次第です。

ダイエットだけでなく、広い意味での健康のことを考えるなら、もちろん食べた方がいいでしょうね。