たんぱく質は、「アミノ酸」から作られていることをご存知ですか

下記の記事は引用させていただいています。

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たんぱく質は、「アミノ酸」から作られていることをご存知ですか。
人間の身体を作るタンパク質は、いくつものアミノ酸が集まってできています。

脳、内臓、骨、そして神経に関係するものやホルモン、血液など、人間のからだを構成するすべての部品はアミノ酸からできてます。それら、アミノ酸は人間のからだを作る材料といえます。

人が食事で、タンパク質を必要とするのは、タンパク質がアミノ酸の塊だからです。 消化する過程で、タンパク質は1つ1つのアミノ酸へ分解され、そして、体内へ吸収されていきます。

意外なことに人の身体を作るアミノ酸は、たった20種類しかありません。 人の身体には、様々な生理機能があるのですが、それらは全て20種類のアミノ酸の組合せから生まれくるのです。

体力に関するアミノ酸、エネルギーに関するアミノ酸、身体や内臓をつくるアミノ酸、脳の働きに関するアミノ酸、そして免疫に関するアミノ酸です。

人間は、からだに必要なアミノ酸があってはじめて成り立っているのです。 さて、アミノ酸には、必須アミノ酸と呼ばれる人体に絶対必要なアミノ酸が存在します。

それらは、リジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、スレオニン(トレオニン)、トリプトファンとよばれる8種類のアミノ酸で、私たちのからだの中で合成されません。

つまり、この8種類のアミノ酸だけは、どうしても食べ物から補うしかなく、また1種類でも欠けると、からだに大変な障害を起こすことが知られています。

必須アミノ酸は、人間の場合、上記の8種類にひとつプラスして全部で9種類になります。これは、動物により、必須アミノ酸の数が違ってくるからです。

上に記載されていない、9番目の必須アミノ酸を、「ヒスチジン」といいます。 この「ヒスチジン」は体内で作られるのですが、急激に発育をする幼児の食事に欠かせません。

そのため、1985年から、この「ヒスチジン」も必要なアミノ酸として加わるようになり、合計9種類が必須アミノ酸と呼ばれているのです。なお、この必須アミノ酸に対して、体内で合成されるアミノ酸は非必須アミノ酸と呼ばれます。

人のからだのタンパク質は、毎日、分解されたり合成されたりして新陳代謝を繰り返しています。これは、古い細胞が自己崩壊で分解されて消滅し、新しい細胞がつくられるという生命のいとなみのことです。

新陳代謝のサイクルは、普通50日から60日のあいだに行われ、なんと、からだ全体のタンパク質の半分が、あたらしく生まれ変わるといわれています。 約2ヶ月で、からだの細胞タンパクの半分が新品になるのです。

「最近、疲れっぽい!」「風邪をひきやすい」「からだがだるい」という時は、古い細胞がたまって、からだの細胞の若返りが進んでいないことが考えられます。

とくに難病のかたは、食欲不振などの症状により、栄養薬による栄養にかたよって、からだの細胞を新しくしたり、免疫細胞を作るのに必要な必須アミノ酸の補給が、足りなくなっているのです。

お医者さんは医学のプロであって、栄養学のプロではありません。 常日ごろからバランスのいい栄養を摂取するように気をつけなければなりません。

20種類の組み合わせで、人の体をつくってしまうアミノ酸。 それぞれのはたらきの紹介。