>野菜から食事 血糖値変動抑制…大阪府立大調査

野菜から食事 血糖値変動抑制…大阪府立大調査

写真は京野菜のおばんざいの下ごしらえです。 メニューに合わせてお野菜をそれぞれに切っていきます。

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 食事の時に野菜から食べ始めると、糖尿病の症状の有無にかかわらず、食後の血糖値の変動を抑える効果があることが、大阪府立大の今井佐恵子教授らの詳細な計測でわかった。

血糖値の変動が大きいと動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などになりやすいとされており、野菜を先に食べる習慣が病気の予防や症状の改善につながりそうだ。

 糖尿病患者19人と健康な人21人を2組ずつに分け、同じメニューの食事を指定した順に食べてもらい、特殊な装置を使って血糖値を5分間隔で4日間、連続で計測した。

 その結果、ご飯など炭水化物から食べ始めた患者は、食後2時間経過しても、血糖値が血液1デシ・リットル中、平均195ミリ・グラムと高いのに対し、野菜から食べ始めると160ミリ・グラムに下がり、変動幅が小さくなった。

健康な人も野菜から食べ始めた方が、血糖値の変動幅が抑えられた。

 野菜の繊維質によって、血糖値を上げる炭水化物の吸収が緩やかになり、血糖値変動を抑えるホルモンの働きも強まるらしい。

今井教授は「長期的な予防効果が期待できるので、健康な人も野菜から食べるよう心がけて」と話す。

(2012年7月11日 読売新聞)

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