■ 黒豆ダイエットの秘密
先ほど取り上げた、大豆には含まれていない黒豆のアントシアニン。アントシアニンの中でも特に抗酸化作用の強いシアニジンという成分が黒豆のダイエット効果をよりあげてくれています。
通常、食事によって摂取した脂肪は、腸で吸収され体内に蓄積されていくのですが、このシアニジンは、脂肪を包み込むため、脂肪が腸で吸収されるのを阻止し、体外に排出するのを助けてくれます。
だからと言って黒豆を毎日食べるのは面倒だし、意外に高カロリー。日本人が米を主食としているように、豆を主食としている国も多くありますから、当然のことかもしれません。
しかし、このシアニジンは水溶性なので、黒豆を食べなくてもその煮汁を飲むことでさらに多くのシアニジンを摂取することができるのです。黒豆の煮汁のシアニジンの量は、黒豆の10倍とも言われています。
■ 黒豆のシアニジンの効果的な摂り方
○煮汁を飲む
まずは先ほどから書いている黒豆の煮汁を飲むことです。作り方は簡単。しばらく黒豆を水につけてやわらかくした後、中火であくを取りながら煮込むだけです。
調味料などもいりません。約5分ほど煮込んだら、あみでこして出来上がりです。ただし煮込むときは沸騰させないように注意してください。
アントシアニンは100℃前後で成分が壊れてしまいます。煮汁は長持ちするものではないので、作った後は2〜3日で飲みきるか、冷凍して保存しておきましょう。
○黒豆茶
煮汁を作ったりこしたりするのは面倒だという方は、黒豆茶がオススメ!黒豆茶は市販のものでもかまいませんし、自分で作ってもOKです。
乾燥したマグカッ プなどに黒豆を大さじ1杯程度を入れて電子レンジに入れ、香ばしいにおいがしてきたら電子レンジをとめ、そこに熱湯を注ぎフタをして5分程度むらしたら完成です。
大量に作るときは、電子レンジを使わず乾燥した黒豆をフライパンで炒った後、同じようにする方が簡単です。
色が黒いのでわかりにくいかもしれませんが、皮に裂け目が入り、香ばしい香りがしてきたら火を止めてOKです。
このときに、フライパンはテフロン加工ではなく、鉄製やアルミ製のものを。空焚きに近い使い方をするのでテフロン加工のフライパンは使えなくなってしまいます。
注意してくださいね。後は同じように、急須やマグカップに入れてお湯を注いで蒸らして飲んでください。
○黒豆ココア
これは市販のものが飲みやすいと思います。
前回のチョコレートダイエットで取りあげた(詳しくはこちら)ココアの主成分カカオのカカオポリフェノールと黒豆が合わさることで、抗酸化作用を含め美容やダイエット効果が倍増します。
黒豆の煮汁や黒豆茶を自分で作った場合は、黒豆がどうしても残ってしまいます。
先ほど、黒豆はカロリーが高いと述べましたが、逆に水には溶け出さない食物繊維なども黒豆には豊富に含まれています。
高カロリーだけれど、その分他の栄養も摂れる黒豆も食べるか、カロリーを抑えるために黒豆は食べずにおくかの判断はあなた次第です。
ダイエットだけでなく、広い意味での健康のことを考えるなら、もちろん食べた方がいいでしょうね。
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