【栄養】簡単にわかる!野菜ジュースと野菜サラダの決定的な違い
テーマ:栄養
なかなか野菜がとれないんだけど、でも私、野菜ジュース飲んでるから野菜の栄養とれてます!って人結構いるのではないでしょうか?
中には「これ一本で一日にとらないといけない野菜分の栄養素がとれます」と謳っている商品もあります。
しかし、本当に野菜ジュースが野菜サラダの代わりになるのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
実際、病院で栄養指導をしていても、「野菜ジュースって体にいいの?」と聞かれる方は多いです。
そういう方に私はいつもこう言うようにしています。
「コーラや砂糖がたくさん入ったジュースを飲むよりは断然いいです。ただ、野菜ジュースが野菜の代わりになるとは思わないでください。」
では、野菜ジュースと本物の野菜は何が違うのでしょう。
まず一つめは、食物繊維です。
このブログでも過去に食物繊維の効能について述べました。
野菜ジュースは野菜に比べてこの大事な食物繊維が少なくなっています。
もし自分でミキサーに野菜を入れてジュースを作った場合、出来上がったものってドロッとしてますよね?
でも市販されてる野菜ジュースはもっとサラサラしてると思います。
これは製造の過程でジュースを飲みやすくするため、食物繊維がフィルターで除去されたからです。
水溶性の食物繊維は水に溶けるので、ある程度は残っていると思いますが、不溶性の食物繊維はかなりの部分が取り除かれてなくなっていると考えられます。
さらに、体の調子を整え、野菜の重要な栄養素であるビタミン類。
これも製造の過程で損失を受けています。
なぜかというと、市販の野菜ジュースは保存性を高めるために、高温の熱処理を受けています。
ビタミンの中には熱に弱いものもあるため、高温で処理されるとそのビタミンが壊れて使い物にならなくなってしまうのです。
あと、気を付けないといけないのは、野菜ジュースはその名の通り、ジュースです。
飲んでわかる通り、甘みもしっかり感じますよね?
そう、野菜ジュースにも糖分が入っているのです。
なので当然ゴクゴク飲み過ぎると、糖分の摂り過ぎになり、摂り過ぎて使われなかった糖分は体の中で脂肪に変えられて太ってしまいます。
体にいいからといって摂り過ぎはよくありません。
まとめると、野菜ジュースは決して野菜サラダの代わりにはなりません。
だから、「野菜ジュースを飲んだからといって野菜を食べた気分になってはいけない」ということです。
しかし、中には外食が多かったり、なかなか野菜をとる機会がなくて野菜不足を感じている方もいらっしゃると思います。
野菜ジュースには本物の野菜には劣るものの、ビタミンが入っています。
なので野菜ジュースを補助的に食生活に取り入れるのは歓迎すべきことだと思います。
野菜ジュースはなんといってもその手軽さがメリットです。
野菜ジュースを過信することなく、うまく普段の食生活に取り入れることができるといいと思います。
