下記の記事はキリン文化研究所の日本の食文化と偉人たちから引用で Facebook に載せさせていただいています。ご興味のある方はぜひ覗いてくださいませ。
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第23回 井伊直弼(1815〜1860)
日本で牛肉食が一般的に普及しはじめたのは、明治時代以降とされている。今日では、牛が生育された地域によって「○○牛」などと細かくブランド付けがなされており、高級食材となっているものもある。
仏教の影響もあり、明治時代に入るまでの日本では肉食は忌避すべきものともされてきた。しかし江戸時代、牛肉は表立った形ではなくとも一部の人々には食されていた。
幕末期、諸外国による外圧が強まり開国を迫られるなか、大老として国政を主導し、「桜田門外の変」によって志半ばで暗殺された井伊直弼(1815〜1860)も、牛肉を好んで食していた一人とされる。
また、直弼が藩主を務めた彦根藩では、当時から牛肉の味噌漬けが食されていたという。
今回は、幕末を代表する大老の生涯、そして日本の牛肉食の歴史を見ていきたい。