シンプルなものから始める

前回の炊飯器で料理のコツの続きです。

シンプルなものから始める

野菜に水とワインをふりかけて炊いた「蒸し野菜」は、塩やドレッシングで食べます 簡単なものからチャレンジして、お手持ちの炊飯器のクセや特徴を つかむことが大切です。

炊飯器はお米を炊くために考案された機械だということを念頭において、チャレンジしてください。

初めての炊飯器ケーキ作りは、シンプルなものにしてください。

5合炊き炊飯器の場合の小麦粉の分量は、何も入らないプレーンなケーキが200gで、薩摩芋や栗などの具が入るケーキなら150〜160gが適当です。

市販のホットケーキミックス200gで試すのもいいでしょう。また、3合炊きの場合は5合炊きの2/3〜1/2の分量で、1升炊きなら、ひとまず5合炊きと同分量で作ってみてください。

ケーキ以外の料理にチャレンジする場合は、まずは蒸し野菜がいいでしょう。

根野菜や芋類に少量の水を加えて炊くだけです。蒸し焼きになった牛蒡や薩摩芋が、特上の味に炊き上がります。

本格的なケーキや応用料理にチャレンジするのは、シンプルなものが上手くできてからにしましょう。


炊飯器クッキングならではの調理法

内釜の底に砂糖と洋梨を敷いて、その上に生地を流して炊いたパウンドケーキで、ケーキの上に洋梨のキャラメリゼが乗っかっているといった仕上がり 炊飯器で焼いたケーキは、下に焼き色がつくので、ひっくり返した面が表面になります。

料理の場合は、底になってる部分の味が濃くなるので、それを踏まえた上で料理します。

炊き終わったら、ざっくり混ぜて蓋をして、5分ほど蒸らして、味を全体に行き渡らせます。

また、底が焼けるのを利用して、果物のカラメルソテーとケーキ作りを同時にしてしまうのは、炊飯器ならではの調理法です。


ケーキや料理の取り出し方

ケーキクーラーか平らな小皿をのせて一気にひっくり返す 焼き上がったケーキの上に、内釜にすっぽり入る大きさの ケーキクーラーをのせ、右手でケーキクーラーを押さえ、左手で内釜を持って一気にひっくり返し、右手でケーキを受ける。

汁気が出るものは、小皿か落し蓋などを利用する。その際、左手は鍋つかみ、布巾などで熱を防御する。

一方、料理の場合は、上の方から器に盛りつけていって、 味と色が濃くなっている底の部分を一番上にし、釜に残った煮汁をかける。

肉じゃがなどのような煮物は、ヘラでざっくりかき混ぜてから器に移す。