元ひきこもりからの発言

◇◆いろんな人が述べているように簡単な事柄ではない◆◇

最近やっと、ひきこもり時代の詳細的な事柄を
発言するようになってきました。(場所を選びますが…。)
こころの病のこと、お医者のこと、完全ひきこもりの時期だけ
ではなく、社会的ひきこもり時代のこともお話するように
なってきました。

自分の中で何の変化があったのだろう
と考えたりしますが、話すことに慣れてきたのでしょう、
居場所などでは、参加者さん、児童館のスタッフさんにも
いろいろとお話します。(徐々にですね。)

「そうなんだ〜」と2年近く一緒に活動してきた児童館職員さんでも
おどろきの表情をされることがあります。
現在の僕の表情からは見てとれないのかもしれませんね。
でも、実際にあったことなのですね。

先月末、神戸のフリースクールが中心となり
若者(子どもやお年寄りなど、他にも様々な困っている方も
含めて)をサポートするネットワークの立ち上げ会に参加させて頂きました。
名称は『ソウルネット・神戸』と言います。
今回は、グループの広報をするための文章ではないので、
ネットワークの良さ等には触れないでおきます。

立ち上げ会のプログラムの最後の方で、
松尾を含め、数名の若者がステージの方へ行き、
発言する機会が設けられました。
様々なお話が出たので、松尾もいろいろとお話をさせて頂きました。

ひと言で言うと、暗いひきこもり時代の話です。
会場がシーンとしてしまったので、
「ああ、この場では話すことではなかったのかな」
と思ったのですが、話してしまったものはしょうがない

別に作ったことをお話しているのではなく、
僕の経験をかいつまんでお話させて頂いたので(ただ暗かった…)、
まあ、『完全ひきこもり』って、こういうリスクとか、こういうケースもあるんだよ
ということがわかって頂けたかなとか、あとになって強引に考えます。
(じっさいは、お話したことよりももっと暗いケースだったのですが…。)

『ソウルネット・神戸』には今後も関わり続けたいし、
まだ始まったばかりなので、何とも言えないのですが、
でもこれからは、徐々に自分なりの活動が出来るようになってくると思う。
ひとって明るくしてるけれど、影・闇を抱えていたりするし、
その影・闇もその人の一部分だし、社会の一部分なのだと考えます。

以前にもどこかで書きましたが、僕は関わりたい。
サポートするとか書くとか、そういう以前に関わり続けたい
人の思ったより弱い部分、思ったよりも強い部分に
寄り添う形で関わりたいのですね。
言葉にするのは簡単ですが、じゃあどうするの?
ということになるし、やり方は知ってるの?という話になる。

僕は『ひきこもり』というカテゴリーで今までの人生の多くを
過ごしてきました。
僕はそこの人間だと思われているし、
また自分をそこの人間だと述べています。
それでいい、今後もそう言い続けるでしょう。

『ひきこもり』は松尾一人だけじゃない、
百万人いればそれだけのケースがある、
社会経験を踏みつつ、自分なりの『ひきこもり』との
関わり方を見出していくような気がするのですね。