ひきこもりにとっての就労

◇◆元ひきこもりにとっては働くこと自体に意義がある◆◇

ある方のご意見で、
「役に立たないようなアルバイト(仕事)だったら、
やらない方がいい」
というものがあったのですが、それは一般の方々にとっては
そうかもしれませんね。
ですが、ひきこもりにとってはどうでしょうか…?

松尾個人の意見ですが、
「元ひきこもりにとっては、どんな仕事であれ、
就労すること自体に大きな意義がある」
と思っています。

現在は、厳しい雇用状況だと聞きますが、
仕事を選ばなければ、何かしらの仕事(バイト)は
あるものです。
バブル期のように、楽で時給の良いバイトは
なかなか無いでしょう。(家庭教師とか、個別塾講師とか…?
決して楽では無いと思いますが…。)

松尾の最初のアルバイトは、通信制高校3年生(33歳)の時の
ゆうメイトだと以前にもお話させていただきました。
そして、その次のアルバイトがレストランの皿洗いでした。
これはなかなか厳しいものがありました。一人で洗い場で
ひたすら洗い続けるのですが、午前中から入って、

夜10〜11時ごろまで(お昼休み1時間取って)
ずっと皿洗いをしていました。大学生バイトの多い職場で
年下の”上司”に頭を下げ、(男性スタッフは)皿洗いから入るのが
一般的だったのですが、見た目のよい学生は、
ウェイターから入れました。

当時はこんなのおかしいよなあとか思っていたと記憶していますが、
今にしてみれば、別におかしくないというか、
ひきこもりを10年間と7年間してしまった以上、
大きなハンディキャップを抱えてしまったのは
どうしようもない事実であって、これもしょうがないものだと
捉えるようになりました。

なので、当時のレストランの上司を恨むとかそういう気持ちは
全くありません。これは本当です。わかりやすく説明すると、
17年間のひきこもりから社会復帰するための通過儀礼であったと
捉えているのですね。しんどいものでしたが、
こればかりはどうしようもない。

厳しい現実とはあるものです。
そのほかにもいろいろとアルバイトをしましたが、
厳しかったなあと振り返るものもあります。
ボランティアにも人間関係等、多少なりつらかったものも
ありましたが、振り返ってみると、生きる糧になっています。

人間には無駄なものが無いのですね。
松尾の心の病気もそうです。何十年間も無駄にしたように
見えるかもしれませんが、決して無駄ではなかったのですね。
と、考えています。(まあ、無駄だったとおっしゃる方も
いるでしょうが…。)

松尾にたいしては、様々な方がいろいろなご意見をくださいます。
手厳しいご意見もいただきますが、それも一つの考え方です。
別にこんな事とは捉えません。本当にいろいろなご意見を頂きます。
何かしら考えるきっかけになりますね。

「今まで、大変だった分、これからは楽に生きたい」とか
「イヤなやつを見返してやりたい」とか
そのようには考えません。

それでは、長くなってきたので次回に続きますね。
(最近のこのブログではこういうことが多いですね…(^_^;))