アルバイト面接でのTPO

◇◆ひきこもり・ニートというものは
 想像以上にネガティブな印象を持たれている
◆◇

今回は、みなさんに直結する議題、
『アルバイト面接でのTPO』について
考えてみたいと思います。

「これが難しいんだよ〜」
という方はとっても多いのでは?

精神保健福祉の場でよくレクチャーされることは
『オープンでいくのか、クローズでいくのか』
という選択ですよね。

ひきこもりという存在は(その方によるかと思いますが…)、
障害者という枠にも入らず、かといってもちろん健常者ではなく
『グレーゾーン』という枠に入れられることが多いのかなと思います。

グレーゾーンなら、どうする?ということですが、
グレーゾーンであっても、ひきこもりであっても
それを面接の際に話してしまうと、
採用はかなり難しいかなと思います。

やっぱり『ひきこもり』という世間一般のイメージは
かなりネガティブです。事業者(面接担当者)は
世間一般の人です。
もしくは採用を合否する人も一般です。

ひきこもりをすんなり受け入れてくれる可能性は
限りなく低いかと思います。
(なぜ、”すんなり”でいかなければならないのかは、
 履歴書拝見、面接を受けただけで採用の合否を決めるのであって
 その人個人を深く知ったわけではまったく無いからです。
 その人の良い部分もそうでない部分も知る以前の段階で
 採用の合否を決めるからなのです。)

結論を言えば、
やっぱり「クローズ」でいくのが良さそうですね。
最初はクローズで職場に入り、
そして「このひと、信用できそうだな」という同僚から
少しずつ、自らの事を開示していく、という方法が良さそうです。

人間同士のすることですから、
ウマが合う人もいるし、合わない人もいる、
仲は悪くはないのだけれど、ケンカというか
ちょっと意思疎通がうまくいかない時だってある。

こちらはコミュニケーションが不得意という部分もあるのだから、
最初から「ひきこもり」のことを話すという方法は
すべてをわかってもらえるか、という難しい局面があるでしょう。

とりあえず、職場にもぐりこんで、徐々に話していく
という形がよいのではと思います。

では(松尾もそうなのですが)、
ひきこもりなり、社会的ブランクが5年以上とか10年以上とか
長期にわたる場合の就労活動はどうすればいいんだ?
という問題はまた次回に考えたいと思います。