コカコーラキッド

◇◆今、ふたりのコカコーラキッドはどうしているのだろう◆◇

みなさんは、「コカコーラキッド」という
1984年製のオーストラリア映画をご存知でしょうか。

監督はセルビア出身のドゥシャン・マカヴェイエフ、
主演はジュリア・ロバーツの兄のエリック・ローバーツ、
共演にグレダ・スカッキ。

話の展開を分かりやすく言うと、
アメリカからオーストラリアに転勤になった
エリック・ロバーツ演じる、コカコーラの営業社員が
大変な難儀をするというものです。

また病院の話で申し訳ないのですが、
16年前に私が入院してた病院にも
「コカコーラキッド」はいました。

そのコカコーラキッドはエリック・ロバーツよりも
ハンサムな顔立ちで、いまどきでもイケメン俳優として
売り出してもいけるのではと思わせるくらいの男前っぷりでした。

私は夏から秋、冬にかけて入院していたのですが、
夏はコカコーラやファンタジュース、
冬はホット缶コーヒーを買う人(患者さん)が大勢いて、
そのハンサムな販売員は三日に一度は病院に商品を
補充しに来ていました。

ホントに「コカコーラキッド」でコカコーラ販売員の制服を着て、
大きく「コカコーラ」と記されたトラックに乗って、
コカコーラ社商品だけを補充しに来ていました。

私の病状が良好に向かっていって、
私の視点が別の方向に向かうようになり、
ジュースやコーヒーは飲みますが、
販売員のにーちゃんのことまで気にしなくなりました。

今でも時々、ファンタやジョージアを飲むのですが、
時々思い出すし、双方をスーパー等で買っても
思い出さないときも多くあります。

ですが、思い出したときは、
「ああ、あんな人もいたな。でも私よりも年上のはずだから
いいオッチャンになっているのだろうな」
とぐらいにしか考えなくなりました。

私は映画「コカコーラキッド」は予告編を見ただけなのですが、
それくらいのくせに、すっかり知ったかぶりになって
映画やコカコーラ社のことまで考えたがる自分が居ます。
「俗的」というと自分を過小評価しすぎなのでしょうか。