病気とひきこもりの関係

◇◆とっても密接な関係◆◇

今回は、直接のひきこもりのテーマではないのですが、
ひきこもりが関わってくることの多い、
精神病についてお話ししたいと思います。

統合失調症薬「エビリファイ」のように
ソウウツやトーシツの治療に効果が強い
すぐれたお薬ができてきています。

ですが、特効薬ではないので、じっくりと病気と
付き合っていく姿勢が重要だと思います。

どんな病気でもそうですが、特にソウウツとトーシツは
病状の波がある、人によってはその波は
大きなものとなる。

そのたびに、周りは振り回されることになる。
病状だし、身内なので、仕方がないとは思うのですが…、
なかなかそうとばかりは言ってられずに、
身内も声を荒げたり、手が出てしまう時もあるでしょう。

病状の良い(安定している)ときが、本当のその人だと
思ってほしいというのは、こちらの身勝手でしょうか。
ですが、それが本当のその人自身なのですね。
病状によって一番振り回されているのは、
人格まで変わってしまうことのあるその人なのですね。

病状が悪い時というのは、白いものが黒く、
青いものが赤く感じられてしまうのですね。
病気(あと病状)によっては、自覚できる場合もあるし、
自覚できない場合もあります。

その状態で人(特に身内)になじられると、
本当にしんどいですよね。ここでのベターな
解決方法の一つが、当事者本人の方が、
作業所に通所するという選択肢です。

現在は(阪神エリアでは)、手帳がなくても
医師の診断があれば、通所できます。

私も10年ほど前に、行きたい作業所があったのですが、
当時は手帳がないと通所できなかったので、
手帳のない私は作業所通所は無理でした。

そのころは月に一度、授業(スクーリング)を受けるため、
大阪の通信制高校の協力校へ通っていました。
学校日以外は時間がとてつもなくあるので、
保健所のディケア等に参加していました。

話が脱線しましたが、とにかく「ひきこもり」のかたで
医療にかかっていれば、作業所には通えると思います。
通院していて、仕事を持っている方には
この話は関係ありませんが、仕事を持っていない人、
そして病状がよくない人にとっては有効な話だと思います。

手帳がない場合は、工賃だけで年金はもらえませんが、
外でやれること・行ける場所、工賃だって少しならもらえる
ということになります。現在なら、利用者(当事者)から
スタッフになることも時々ですがあるようです。

ひきこもりで精神病を患っている方は
いろいろな選択肢があるということを
ご存じであるほうが良いと思います。

福祉が関わってきますが、みんながみんな、月10万円かかる
ひきこもりサポート団体に通えるわけではないでしょう。
確かに民間のひきこもり支援団体は
手厚いサポートをしてくれますが、
ひきこもり支援団体にこだわらなくても、
地元の福祉でベターな方向に持っていける可能性も
十分にあるわけですね。

さいごに—病状が悪いのに、いきなり
勤務時間の長いアルバイトは難しいと思います。
病状がよくないけれど、一般就労がしたいのであれば、
「ゆうメイト」から始めてみるのも、一つの手段かと思います。

ゆうメイト等については次回にお話しできればと
思います。

≪今回は、私の住む阪神エリアについての話です。
別のエリアではまた違ったケース、解決方法が
あるのだと思います。≫