『古墳時代の始まり』・・・前期講座(第9回)

(%紫点%) 前期講座(2月〜7月:全10回講義)の第9回の講義報告です。
・日時:7月6日(火)am10時〜12時
・場所:すばるホール・会議室(3階)
・演題: 「古墳時代の始まり」
・講師: 笠井 敏光先生(文化プロデューサー)
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(%エンピツ%) 講義の内容
①紀元前1・紀元後1世紀(弥生Ⅲ−Ⅳ期)ころの武器と戦いのひろがり・・・地域ごとのまとまり
②紀元後1世紀(弥生後期)ころの祭器・祭祀の分布域・・・交錯
③2世紀ころの祭器・祭祀の分布域・・・対立・境界
「前方後円墳形」「前方後方形」「四隅突出型」 のそれぞれの主分布域
⑤3世紀前半・後半の首長墓の形と分布
⑥青銅器(モノ・自然)→墳丘墓(人)→古墳(首長霊・宗教的権威)
大型前方後円墳の構成要素と系譜
弥生の伝統 (地域の個性を統合)・・・埴輪(吉備)、石槨(東瀬戸内)、木棺(丹後)、副葬品多数(北九州)
中国の思想 →北枕、朱・べんがら、密閉、段築、鏡
創作 →古墳の形が多様
場所→畿内
⑧東アジアの古墳との対比
・(日本)古墳の特長・・・「多様な形」、「大きな墳丘」、「飾る外装」

(%ノート%) 備忘録
*難しい考古学を笠井先生のわかりやすい説明と資料。
*古墳時代は350年間→長い期間を支える組織、思想 (江戸時代は260年間)。
*古墳=墓+政治・宗教。墳丘のある墓。見せる王権。
*古墳を飾る外装・・・埴輪、葺石
*韓国にもある前方後円墳・・・倭人の百済官僚の墓と考えられる(石室が九州型など)
*祭り・・・「夏祭り」(疫病の祓・都市型祭祀)、「秋祭り」(実りに感謝・農業祭祀)
*現在の日本政治・混迷の要因→思想(イデオロギー)の脆弱性