大阪狭山市『狭山池』を散策する

(%紫点%) 「平城遷都1300年記念特別講座」の課外ウォーキングとして、”南河内を散策する”(第3回)を、7月9日(金)に行いました。

*右の写真は、小雨の中、ボランティアガイド木下さんの引率で「狭山池」を見学しているところです。
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(%エンピツ%) ”南河内を散策する”(第3回 大阪狭山市「狭山池」)
・日時:7月9日(金)am9時半〜12時
・集合:南海高野線「大阪狭山市駅」9時30分
・天候:雨時々曇り
・参加者:19名(女性4名、男性15名)
・ボランティアガイド:木下茂男さん(「古代史の会」主宰)

・コース:東新宿(樋役人の居住地跡)→末永雅雄邸→外堤→大阪府立狭山池博物館
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* 右の写真は、ネットに掲載されている晴れた日の「狭山池(さやまいけ)」です。約1400年の歴史を刻む日本最古のダム式 溜池(ためいけ)です。
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(%ノート%) 『狭山池』について
■いつごろ造られたのか?・・・推古24年(616年?) (木製樋管の年輪年代法による造営年次)
■ 狭山池については、「古事記」、「日本書記」にも記述。
■各時代で幾度となく改修
行基(ぎょうぎ)の改修(731年)・・・奈良時代の改修には行基が登場し、川や溜池を改修して、農業生産に寄与。
重源(ちょうげん)の改修(1202年)・・・鎌倉時代には、重源が古墳の石棺を利用して樋をつくる。 (注) 「樋(ひ)」 :水を導き送る長い管のこと(広辞苑より)
慶長の改修(片桐且元の改修)(1608年)・・・江戸初期に片桐且元が、堤、東樋、中樋、西樋を改修。
■大正・昭和初年の改修(1926〜1931年)
平成の改修(1988〜2002年)

大阪府立狭山池博物館開館(2001年)・・・設計・建築家 安藤忠雄氏

現在の状況:狭山池の周囲は公園として整備されている。池の周りは、一周約3kmの周遊路がつくられ、散歩やウォーキングコースとしてよく利用されている。
□狭山池の大きさ(現在):池面積 約36万㎡、最大貯水量 約280万立米
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(%ノート%) 狭山池博物館の巨大な展示物
*右の写真は、博物館の展示の目玉である狭山池の「堤」の断面です。
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・堤の内部には、築造以来、繰り返されてきた改修の跡が地層のように積み重なっています。そこから、各時代にどのような技術を用いて堤を築いたかが解かってきます。
・展示の「堤」は、高さが15.4m、奥行きは62mで、発案から実際の作成まで約10年間。土の塊である「堤」を切り取って展示する取り組みはユニークです。

*尚、当日、狭山池博物館・植田学芸員による「狭山池」のガイダンスと「ビデオ」による博物館の解説もあり、ありがとうございました。