『山の辺の道』Part2・・・古代ロマンの世界を歩く

(%紫点%) 「平城遷都1300年記念特別講座」の”現地ウォーキング”(第4回)を行いました。

・日時:11月11日(木)am10時〜pm3時
・集合:近鉄桜井駅9時50分
【コース】:近鉄桜井駅−JR桜井駅−JR桜井線柳本駅−五智堂−長岳寺−天理トレイルセンター−中山大塚古墳−萱生環濠集落−夜都伎神社−峠の茶屋・天理観光農園−内山永久寺跡−石上神宮−天理教本部−商店街−近鉄天理駅
・参加者:14名(女性5名、男性9名)
・スタッフ:佐藤義夫リーダー、[西賀、谷、山中、常本]
・天候:2〜3日前からの朝の冷え込みのためか、今日の参加者は、今までで、最も少ない14名でした。しかし、この日の天候は最高の日和に恵まれました。雲ひとつない青空、歩いても軽く汗をかく程度で、古代ロマンの道に堪能しました。
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*山の辺の道Part2について*
・前回(10月14日)Part1 は、桜井−柳本間(約10km)。今回(11月11日)Part2は、柳本−天理間(約8km)の古道を歩きました。
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(%エンピツ%) 長岳寺(ちょうがくじ
*右の写真は、阿弥陀三尊を安置する本堂です。

・「山の辺の道」のほぼ中間点に位置する長岳寺は、開基(創立者)は空海(弘法大師)と伝えられ、淳和天皇の勅願により天長元年(824年) に大和(やまと)神社の神宮寺として創建され、盛時には塔中四十八ヶ坊、衆徒300余名をかぞえました。以来、幾多の栄枯盛衰を重ねながら、重要文化財として仏像5体、建造物4棟があります。
・高野山真言宗の寺院で、山号は釜の口山(かまのくちさん)。本尊は阿弥陀三尊。俗に釜口大師と呼ばれています。また、「関西花の寺」二十五霊場の第19番札所で、躑躅(つつじ)の寺として名高く、簡潔な美を誇る庭園も素晴らしい。
・現在、11月30日まで、狩野山楽筆の”大地獄絵九幅”が開帳中です。
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(%エンピツ%) 柿本人麻呂の歌碑
・右の写真の歌碑は、柿本人麻呂の「衾道(ふすまぢ)を 引手(ひきて)の山に 妹(いも)を置きて 山路を行けば 生(い)けりともなし」 (万葉集・巻2-212)です。
(対訳:引手の山に妻の屍を葬っておいて、山路を帰ってくると悲しくて生きた心地もしない)。

*山の辺の道筋には、記紀万葉歌碑が点在(38歌碑)しています。
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(%エンピツ%) 石上神宮(いそのかみじんぐう)
*右の写真は、石上神宮の拝殿(国宝)です。

・石上神宮は、大神神社(三輪明神)と同じ日本最古の神社で、ご神体は、神剣・布都御魂(ふつのみたま)です。また、武門の棟梁たる物部氏の総氏神です。…元々は、古来朝廷の武器庫として物部氏が守っていたようです。
・「日本書紀」に記された神宮は、伊勢神宮と石上神宮だけです。
・国宝「七支刀(ななつのさやのたち) は、剣の刀身から両側3箇所で鹿の枝分かれした珍しい形で、国宝に指定されています。…百済王が倭王に献じた「七支刀」ではないかという説もあり、謎の四世紀の日朝関係を解明する手がかりにもなっています。
・境内には、多くの鶏が放し飼い にされています。神の使いということで、放し飼いされており、人見知りをしない鶏で、堂々としています。
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*右の写真は、「石上神宮」での集合写真です。
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(%ノート%) 11月11日の現地ウォーキングをもって、4月9日・近つ飛鳥博物館での[公開講座]から始まった「平城遷都1300年記念特別講座」は、全て終了致しました。講師の先生方、そして受講生の皆様に、厚く御礼申し上げます。
(シニア文化塾「事務局」常本知之)
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