(%紫点%) 前期講座(文学・文芸コース)(3月〜7月:全14回講義)の第9回の講義報告です。
・日時:6月2日(木)午後1時30分〜午後3時30分
・場所:すばるホール(3階会議室) (富田林市)
・演題: 「文楽の楽しみ②」〜人形の実演など〜
・講師:国立文楽劇場 文楽応援団(6名)
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*3月3日(木)本城佳恵子先生の『文楽の楽しみ①』では、「300余年にわたる文楽の歴史、浄瑠璃・三味線・人形遣いの結びつき、文楽と歌舞伎の関係、竹本義太夫・近松門左衛門などの活躍、そして文楽の現状」について学びました。
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(%エンピツ%) 講義の内容『文楽の楽しみ②』
○ 「文楽豆知識」 (右の資料をもとに文楽の歴史をたどる)
★義太夫節の始まり
・1684年:竹本義太夫、道頓堀に竹本座を開場
・1703年:豊竹若太夫、道頓堀に豊竹座を開場
(竹本座と豊竹座の競演⇒義太夫節の基本が完成)
★近松門左衛門(1653〜1724年)の登場
・三代傑作:「菅原伝授手習鑑」(1746年)・「義経千本桜」(1747年)・「仮名手本忠臣蔵」(1748年)
・「文楽」という名の由来(明治時代)
・「浄瑠璃」「三味線」「人形遣い」の三業から成り立つ
・「人形遣い」が堂々と顔を出して”人形を遣う”という独特な人形劇
・2003年ユネスコ・無形文化遺産に登録
○「[ ビデオ観賞」
・約20分間の「文楽(人形浄瑠璃)」のビデオ
・人形の「頭(かしら)」についての解説
・「人形遣い(3人遣い)」についての解説⇒ ”3人がそろって遣い、人形に命がふきこまれます”。
・裏方の紹介⇒「床山」(人形によっては、毎日、髪を結いなおす)。
−「頭(かしら)」、「衣裳部屋」、「刀・槍・生活用具などの小道具」
・文楽の演題は三種類⇒ 「時代物」、「世話物」、「景事(けいごと)」 他
○「浄瑠璃本、小道具などの紹介」
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*右は、文楽応援団の方々が、小道具などを説明されているとことです。
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【太夫】 …「腹帯」、「オトシ」、「尻ひき」、「床本」など
【三味線】…「撥(ばち)=太撥」
【人形】 …「主遣い」・「足遣い」・「左遣い」の実演。
・「黒衣(くろご)=無をあらわす黒色の衣裳。人間をかくして人形をきわだせる」。
○「人形遣いを体験する」
・文楽応援団の指導により、ほぼ受講生全員が人形遣いを体験しました。
・【感想】
−人形を目線より高く持ち上げ続ける
−3人遣い⇒動きをそろえるにはかなりの年月がかかりそうである
−人形遣いは肉体的にもハードな動き
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(%緑点%) 「文楽観劇会」の募集
・日時:7月28日(木)午後1時・国立文楽劇場前に集合
・演目: 「絵本太功記」
・観劇料: 3680円(←特別割引・一般4600円)
・申込締切: 6月16日(木)
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(%赤点%) 《連絡事項》 休講のお知らせ!!
・6月7日(火)演題「大阪城と浅井三姉妹」(跡部信先生)の講義は、先生のご事情により「休講」とします。