『絵本太功記』・・・「文楽観劇会」(国立文楽劇場)

(%紫点%) 文楽観劇会の報告です。
*前期講座(文学・文芸コース)で“文楽”について2回の講義
 ①3月3日(木):「文楽の楽しみ①」〜文楽入門〜 (講師:本城佳恵子先生)
 ・“文楽の歴史”、“文楽の見どころ”について学ぶ
 ②6月2日(木):「文楽の楽しみ②」〜人形の実演〜 (講師:文楽応援団6名)
 ・ビデオ観賞、小道具などの実演…ほぼ全員が人形遣いを体験

*課外授業として「文楽観劇会」を企画
日 時7月28日(木)午後1時集合(大阪・日本橋「国立文楽劇場」)
演 題: 「絵本太功記」(午後2時開演)
・参加者:30名(女性17名、男性13名)

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(%緑点%) 開演前に、“舞台裏”を見学
*開演前の約30分間、舞台裏(舞台、楽屋、舞台下駄置き場、「床」(太夫と三味線が演じる場所)の裏側、など)を見学しました。
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右は、当日、上演する舞台を見学しているところです。
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右は、楽屋(出演者の控室)です。17室あり、それぞれの入口には、ご贔屓から贈られた”暖簾”がかかり、勘亭流で書かれた名札がかかっています。部屋からは、三味線の音が聞こえてきました。
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(%青点%) 「文楽観劇会」あれこれ(初心者のためのガイダンス)
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右は、太夫と三味線が演じる場所「床(ゆか)」です。床は回転する「盆(ぼん)」が組んであり、出番が来ると、盆がクルリと廻り、表(客席側)に登場します。登場しますと、太夫が「床本(ゆかほん)」をうやうやしく頂き、語り始めます。−写真は、ネットの「人形浄瑠璃文楽」より−
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○「絵本太功記」 のあらすじ
・絵本太功記の主人公は、武智光秀(史実の明智光秀)で、光秀が主君・尾田春長(史実の織田信長)を討ってから、天王山の合戦で、真柴久吉(史実の羽柴秀吉)に敗れて滅ぼされるまでの、いわゆる「三日天下」を題材にし、光秀の苦悩の末の謀反一族(母/さつき、妻/操(みさお)、嫡男/十次郎、許嫁/初菊、家臣/四王天田島頭)の悲劇を描いています
○上演時間は?…午後2時〜午後5時50分頃
・「絵本太功記」は、五つの段に分かれています。…(開演)「二条城配膳の段」〜「千本通光秀館の段」(約55分/10分間休憩)、「妙心寺の段」(約50分/20分休憩)、「夕顔棚の段」〜「尼ヶ崎の段」(1時間40分)(終演)
・段ごとに、黒衣姿の人の「東西、東〜西」の口上のあと、三味線が前奏を弾いて始まります。
○人形がいきいき
・しばらくの間は、人形遣い(三人遣い)が気になりますが、それはすぐに気にならなくなり、人形の喜怒哀楽の感情が移入されてきます。
・「馬に乗って戦場に行く」、「松の木に登って見得を切る」、「屏風に辞世の漢詩を筆で書く」など、思わぬ人形の動きに感動しました。

○初心者には、イヤホンガイドがおすすめです。(費用:550円)
・イヤホンガイドは、舞台の進行にあわせて、「あらすじ、配役、衣装、道具、約束事など」をタイミング良く、専門家がやさしく説明しています。
・文楽では鑑賞の手助けになるように、舞台上部に 「字幕」 がありますので、イヤホンガイドとともに併用すれば、ストーリーなどが良くわかります。
○禁止事項は?
・上演中の舞台などの撮影は禁止です。
・携帯は、電源OFFです。
・上演中の飲食は禁止です。
○日本の伝統芸能“文楽”を、楽しみましょう。
・参加者の多くは、劇場を出ても、伝統芸の素晴らしさに会話が弾んでいました。
・初心者も、文楽が思ったより入りやすく、太夫・三味線・人形遣いの「三業」の高度な芸に酔いしれていました。

☆尚、開演前に、“舞台裏”の案内がよかったという声が多くありました。…国立文楽劇場の平井さんにお礼申しあげます。