『伊丹の俳諧文化を訪ねる』

(%緑点%) ”文化塾ウォーキング”(H23年度・第4回)の報告です。
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*右の写真は、柿衞文庫・秋季特別展 『西鶴』を、根来学芸員の解説を聞きながら見学しているところです。
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『伊丹の俳諧文化を訪ね、緑陰の小道を辿る』
・日 時:9月23日(金)(祝日)午前10時〜午後4時
・集 合:JR伊丹駅 10時
[コース] :JR伊丹駅−有岡城址−旧岡田家住宅−柿衞文庫−猪名野神社−伊丹緑道−和泉式部墓−辻の碑−緑ヶ丘公園−伊丹廃寺跡−たんたん小道−昆陽池−(阪急)(JR)伊丹駅 (約8km)
参加者23名(女性10名、男性13名)
スタッフ佐藤義夫リーダー、房田、山中、常本

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(%エンピツ%) 「有岡城址」・「旧岡田家住宅」・「柿衞文庫」
・伊丹市…兵庫県南東部に位置し、人口約20万人。古くは摂津国の西摂よよばれた地で、伊丹城(有岡城)の城下町として、また、一説に「清酒発祥の地」として知られている。
・「有岡城址」…JR伊丹駅の近くにあり、室町時代は当地の豪族伊丹氏の居城。戦国時代に荒木村重が攻めて居城とし、伊丹城を有岡城と改名。現在は、本丸城跡、石垣などが残っている。
・「旧岡田家住宅」(右の写真)…江戸時代(1674年)に建てられた兵庫県最古の町屋で、隆盛であった伊丹の酒造業の歴史を今に伝える国の重要文化財。(明治33年に岡田家の所有となる。)…家の中に入ると、かなり広く(店舗・釜屋・酒造からなり)、保存して展示。また、映像で「酒蔵の町−伊丹ー」を観賞(約15分)。
「柿衞文庫」・・・清酒醸造で栄えた伊丹では、俳諧文化が華開き、文人墨客(頼山陽、井原西鶴、若山牧水など)の往来が頻繁でした。この中で蓄積された文化遺産に故岡田利兵衛(俳号:柿衞(かきもり))の系統的な収集物を加えて発足したのが、(財団法人)「柿衞文庫」。収蔵品は、書籍や軸物、短冊など約1万点で、日本3大俳諧コレクションの一つです。

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(%エンピツ%) 「猪名野神社」・「和泉式部墓」・「たんたん小道」・「昆陽池」
・「猪名野神社」…江戸時代の伊丹郷町の氏神で、祭神は素盞鳴命(すさのお)。貞享三年(1686年)建立。境内には、酒造家や商人が寄進した97基の石燈籠が並び、郷町の繁栄振りが偲ばれる。ムクロジの巨木、亀池、奉納相撲の土俵、上島鬼貫の句碑がある。
・「和泉式部墓」(右の写真)…和泉式部は、平安時代の有名な女流歌人。式部の墓は全国に数多くあり、ほとんどが供養塔。
・「たんたん小道」…緑ヶ丘公園から端ヶ池(ずがいけ)、昆陽池を結ぶ緑道。岩肌を流れるせせらぎと緑のマッチした憩いの散策路。種々の樹木が見られ水路脇には、気根(きこん)の生える「落羽松(らくうしょう)」が珍しい。
・「昆陽池」…奈良時代に行基が開拓したと伝えられる池。その後1200年もの間、周辺の農業用の水として大きな役割を果たしてきた。関西屈指の渡り鳥の飛来地で、冬には数千羽の鳥が集まる。

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*右は、昆陽池です。多くの水鳥が見られます。
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《あとがき》
・6月以来の今年・第4回のウォーキング。・・・今年も残暑が厳しく、”中止”も考えていましたが、9月21日の台風15号により、一転して、秋に入りました。
・今日(9月23日)は「快晴」で、風も心地よく、ウォーキング日和でした。
・尚、「西鶴」展で、学芸員の解説で”西鶴”のすごさ・面白さがよく解ったという声が多くありました。…柿衞文庫・学芸員 根来さんにお礼申し上げます。
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(%ノート%) 次回の文化塾ウォーキング
『楠正成誕生地・千早赤阪の旧跡を訪ねる』
・月 日:10月14日(金)
・集 合:近鉄富田林駅南口 9時