「去年今年貫く棒の如きもの」(高浜虚子)

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
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(%エンピツ%) 冒頭の俳句: 「こぞことし つらぬくぼうの ごときもの」
・俳人・高浜虚子(1874年〜1959年)が昭和25年/76歳の時、作った俳句で、虚子の代表作の一つです。
「去年今年」 (こぞことし)…新年の意。一夜明ければ昨日は去年であり、今日は今年である。たちまちのうちに年去り年来るという歩みの速さに深い感慨を覚えることばで、この虚子の句によって季語として定着したと言われる。
・(句意)
* [俳人・坪内稔典]…(あわただしく年が去り、新年が来るが、その流れを、虚子は”棒の如きもの”と感じた。その棒に安心するか、あるいは棒を別なものに変えたいと思うか。)
*[詩人・大岡信]…(昨日が去年で今日は今年という、一年の変わり目をとらえ、新春だけに限らず、去年をも今年も丸抱えにして貫流する天地自然の理への思いをうたっている。「貫く棒の如きもの」の強さは大したもので、この句は快作にして怪作というべきか。)

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シニア文化塾の活動内容
・右に、シニア文化塾の活動内容(概要)をまとめましたので、ご覧下さい。
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(%ノート%) 平成24年1月度の日程表 (場所:すばるホール)
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(%緑点%) 『歴史コース』(後期講座:全15回講義)am10時〜12時
・1月10日(火)(第13回講義)「東アジアの墳墓」(笠井敏光講師)
・1月24日(火)(第14回講義)「平家物語」(四重田陽美講師)
・1月31日(火)(第15回講義)「経営の神様・鳥井駒吉」(桧本多加三講師)
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(%紫点%) 『文学・文芸コース』(後期講座:全15回講義)午後1時半〜3時半
・1月12日(木)(第13回講義)「万葉空間」(辻孝子講師)
・1月19日(木)(第14回講義)「秋成の俳諧と交遊」(根来尚子講師)
・1月26日(木)(第15回講義)「いきいき朗読-小説-」(野村康子講師)
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*本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
平成24年1月3日 シニア文化塾「事務局」 常本知之