『広島を行く』(2)〜宮島(厳島神社)〜

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(%エンピツ%) 「宮島」 (日本三景・世界遺産の島)
*写真は、船のデッキから撮影。…宮島口から宮島へは、船で約10分です(往復運賃:340円)。船は満員で、ここでも外国人が多い。
世界遺産・厳島神社 [平成8年(1996)12月登録]
「厳島神社は霊峰弥山を背景に、前面に海に望む入り江に建つ神社建築で、弥山などをご神体として祀り、遥拝所をその麓に配置した社殿建築発展の形式の一つです。海に建つ木造建築として過酷な環境下にありながら、12世紀の平清盛による造営、鎌倉・室町時代の朝廷・幕府の崇敬、戦国時代の大内氏、毛利氏、豊臣氏などの庇護に支えられて、古い様式を今日に伝えています。」

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(%エンピツ%) 「大鳥居」
*写真は、8月8日午後4時半頃です。ちょうど干潮時にあたり、砂浜を歩いて鳥居の根元まで行き撮影。。
・高さ16m、横幅24m、重さ約60tの海面にそびえ立つ朱塗りの大鳥居。6本の柱(樹齢500〜600年のクスノキの自然木)の根元は海底に埋められておらず、自らの重みで立っており、近くで見ると迫力があります。
・現在の大鳥居は、清盛が造営した時のものから8代目で、1875(明治8)年の建立。

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(%エンピツ%) 「厳島神社」 (いつくしまじんじゃ)
*写真は、8月9日午前8時半頃に御本社拝殿正面からみた大鳥居を撮影。潮が満ちてきて、海に浮かんでいるように見えます。
・周囲30km余りの宮島は、厳島(いつくしま)とも呼ばれ、神々を「斎き(いつき)=あがめ祀る」という意味があり、かつては島全体が信仰の対象とされた。
・御社殿の創建は推古元年(593)、仁安3年(1168)に平清盛が現在の規模に造営。海を敷地とする独創的な配置で、平安時代の寝殿造りの建築美で知られる。
・御祭神は、市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命の三女神。

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(%エンピツ%) 「清盛神社」
*宮島を今日の隆盛を導いた平清盛公の偉績をたたえ、その霊を慰めるために、昭和29年(1954)に建てられた神社。
〇清盛が厳島を信仰した理由〜『平家物語』巻第三「大塔建立」
「高野山は久安5年(1149)根本大塔が落雷で焼けて、鳥羽法皇の命を受けて復興修理にあたったのが安芸守の平清盛。→根本大塔の修理を終え、その後高野山を参詣した際、不思議な僧に会う。いわく“厳島神社を修理すれば、あなたの官位昇進は誰も及びますまい”。そこで、清盛は鳥居や社殿を造り替え、百八間もの回廊を造った。→しかし、完成後に参拝した清盛の夢に、童子が出てきて、剣を差し出して言うには“この剣で朝廷を守れ。…ただし、悪行をすれば栄華も子孫までには及ぼさないぞ」
・清盛神社は、厳島神社の北西、海を望む松原にあるが、訪れる観光客は少ない。
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≪あれこれ≫
☆後白河上皇、建春門院、高倉上皇、建礼門院徳子を始めとする皇族・貴族が厳島神社を訪れています。
☆「平家納経」(清盛の願文を含め全33巻)をはじめ、源頼朝や足利尊氏らが奉納した武器など国宝や重要文化財も多い。
*歩く先々に鹿があちこちにいて、のどかな雰囲気です。
*“表参道商店街”は賑やか!…通りの左右に、「もみじ饅頭の店・みやげ物店・アナゴやカキなどの名物料理店」