(%緑点%)後期講座(歴史コース)の第9回講義(現地見学)の報告です。
・日時:11月22日(金)am10時〜pm3時
・参加者:39名
・講師:中尾芳治先生(元帝塚山学院大学教授)
・【コース】:JR摂津富田駅(午前10時集合)−今城塚古代歴史館−(昼食)−今城塚古墳−闘鶏野神社−新池埴輪製作遺跡−摂津富田駅(午後3時解散)
・天候: (%晴れ%)
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(%エンピツ%)「今城塚古代歴史館」(大阪府高槻市郡家新町)
・2班に分かれボランティアガイドにより館内を見学
・館内には、三島古墳群の概要、今城塚古墳の実物の埴輪や出土品、
古墳の築造過程、大王墓の葬送儀礼などが展示。
「今城塚古墳」の発掘成果
○10年間(1997年〜2006年)にわたる高槻市教育委員会による発掘調査とその成果
・戦国期には城砦化
・1596年の伏見地震(M8相当)により墳丘土崩壊
・墳丘は前方部2段、後円部3段で、両側に造出。葺石は近くの芥川の川原石を使用。…全長354m、全幅358m、墳丘長181m
・内濠、内堤、外濠(空壕)、外堤の二重壕をめぐらした前方後円墳
・墳丘内石積み、石室基盤工事、暗渠排水溝
・3基の石棺
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(%エンピツ%)今城塚古墳「埴輪祭祀場」
・今城塚古墳の内堤北側張出し部の埴輪祭祀場は、家や楯、鶏・水鳥の列、馬・牛・犬・猪などの動物、巫女・力士・武人・鷹匠などの人物の形象埴輪が200点以上並んでいた。
・この埴輪祭祀場については、「殯宮説」(政権の継承儀礼を行う殯宮(もがりのみや)の場を再現した)、「まつり空間説」(後世の大嘗祭や新嘗祭に近い祭りの空間)が考えられる。
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(%エンピツ%)新池遺跡の埴輪窯跡(高槻市上土室(はむろ))
・太田茶臼山古墳と今城塚古墳のちょうど中間にある土室の新池のほとりで埴輪窯発見(1952年)
・1988年高槻市教委により発掘調査…埴輪窯18基、工房3棟、工人集落など発見
・5世紀中頃から6世紀中頃まで、太田茶臼山や今城塚など三島の古墳に埴輪を供給。