名画を鑑賞「ゴーギャンを語る」


・日時:11月16日(木)午後1時半〜3時半
・会場:すばるホール(富田林市)
・講師:末延國康先生(元大阪芸術大学教授)
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ポール・ゴーギャンの生涯(1848〜1903年)後期印象派
・1848年パリに生まれる。…「数奇な人生」−南米のペルーで幼年時代を過ごし、船乗りや株式仲買人の仕事を経て、1882年の株価大暴落で失業。職業画家への転身。貧乏画家の一家離散へと宿命の放浪が始まる。…フランスのブルターニュ地方のポン=タヴェンやアルル、南太平洋のタヒチへ向かい、画家としての才能を開花。
◇主な作品
《裸婦習作》(1880年)、《説教のあとの幻影(ヤコブと天使の闘い)》(1888年)、《黄色いキリスト》(1889年)、《浜辺のタヒチの女たち》(1891年)、《タ・マテテ(市場)》(1892年)、《われわれはどこから来たのか・・・》(1897年)など。


○ゴーギャンの作品(抜粋)
「説教のあとの幻影(ヤコブと天使の闘い)」
[1888年 画布・油彩 73×92cm スコットランド国立美術館]
・画面を横切る大きな樹木。その手前は現実の世界で、祈りをささげる女性たち。樹の向こうは幻影(ヤコブと天使の闘い)。二つの世界は樹によって隔てられる一方、平担にぬられた赤大地で結ばれている。
・ヤコブと天使の闘い(組打ちする人物)は、葛飾北斎の「北斎漫画の力士図」を手本にした。
・ゴーギャンは、総合主義の絵画を確立する。


■「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか
[1897年〜1898年、画布・油彩 139×375cm ボストン美術館]
・画面には、右下には赤ん坊、左下に老婆の姿、中央には手を挙げて果物を採る人物。赤ん坊は生命の始まりを表わし、老婆は終末を待っている。
・ゴーギャンは、この作品を自殺する前の遺書として制作したと言われている。